ランキング3位、シード2位のムグルッサが露・カサキナとの準決勝で敗退、決勝カードは対スビトリーナ

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「ドバイ・デューティフリー・テニス選手権」(アラブ首長国連邦・ドバイ/2月19日〜24日/ハード)の準決勝で、ガルビネ・ムグルッサ(スペイン)は2月23日、ダリア・カサキナ(ロシア)と対戦し、ファイナリストの座を惜しくも逃した。カウントは6-3、6(11)-7、1-6、試合時間は2時間33分だった。

ムグルッサは2018年2月19日付けのランキングで3位。昨年の「ウィンブルドン」に加えて、2016年には「全仏オープン」を制覇した実績も持っており、ランキング上位でもすっかりおなじみだ。今大会で同選手は第2シードで出場しており、キャサリン・ベリス(アメリカ)に6-3、7-5で、カロリーヌ・ガルシア(フランス)に7-5、6-2で勝利してきている。

一方の、カサキナは、現在20歳と若手選手の一人で、ランキングでは2月19日付けで24位につけており、今大会ではアグネツカ・ラドバンスカ(ポーランド)を7-5、6-4で、ジョハナ・コンタ(イギリス)を4-6、7-6(6)、6-2で、エレナ・ベスニナ(ロシア)を7-6(5)、6-1で制して勝ち上がってきた。

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試合はムグルッサからのサービスで始まったものの、落ち着かない立ち上がりとなった。

同選手は1ゲーム目から15-40の2ブレークポイントを握られた一方で、カサキナのアウトミスまで粘ってしのぐなど、デュースに。その後も、カサキナにアドバンテージを続けて握られるがブレークをなんとか回避し、ムグルッサが3度目のデュースでなんとかキープした。

2ゲーム目からはムグルッサもカサキナも、お互いに無難にキープを続け、相手の隙を窺う展開となった。

ゲームが動いたのは6ゲーム目。ムグルッサが30-30から、ストロークの打ち合いでオープンコートを作ると、バックハンドで作ったスペースにウィナーを放ち、ブレークポイントとした。続くポイントでカサキナのセカンドサービスを前に出ながらのリターンし、ネットに出ると、カサキナはロブを上げたが、ボールはコートに収まらなかった。

ここまでで、1セット目の中盤に入ろうとするところで、ムグルッサが1ブレークアップのリードを築いた格好となった。1セット目は結局、ムグルッサの試合運びに隙はなく、そのまま押し切る形になった。

2セット目でも、カサキナはリズムに乗れない展開。1ゲーム目の自身のサービスゲームで40-0とリードしたものの、ムグルッサの攻勢に押されて、デュースに持ち込まれた。カサキナは、アドバンテージを獲得した後、ムグルッサのバックサイドでのリターンに対して、ストレートにコーナーをつく返球でウィナーを取るなどなんとかキープに漕ぎ着けていた。

続く転換点となったのは、第7ゲームで、ムグルッサにチャンスが訪れ、6度のデュースを経てようやくブレーク。他方で、カサキナもすぐさまブレークバックして、ムグルッサのリードを帳消しにすると、カウントを4-4のイーブンに戻した。

さらに、お互いに1度、ブレークをしたものの2セット目の勝敗は決さず、タイブレークとなると、ムグルッサがストロークの強打を連発し、猛攻を仕掛けた。カサキナが2度のセットポイントを逃した後、ムグルッサは8-7、9-8、10-9と3度のマッチポイントを手にしたものの勝ちきれず、最後はカサキナに2セット目の奪取を許した。

3セット目に入ると、ムグルッサは自身のサービスゲームもほとんどキープできない苦しい展開。1ゲーム目からブレークされてしまうと、2度目のサービスをキープしたものの、カサキナにその後、連続でブレークされてしまう。結局、3セット目には3度のブレークを許し、1-6で敗戦が決まる形となった。

カサキナはランキング3位、シード2位の上位を破った形になり、決勝戦では昨年の大会で優勝して、今大会の第1シードであるエリナ・スビトリーナ(ウクライナ)と対戦する予定。試合は午後10時(日本時間)以降に行われる予定だ。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「ドバイ・デューティフリー・テニス選手権」でカサキナとの準決勝に臨んだガルビネ・ムグルッサ
(Photo by Francois Nel/Getty Images)