「ロングセラーの『ラ・クッカー』は“健康にいい料理がラクに作れる魔法のポットを作りたい”と試行錯誤の末に完成した商品です。ほかにも、僕が扱っているパンやオリゴ糖、青汁などは、全てテストを重ね、こだわり抜いたものばかりなんですよ」
 
そう話す、保阪尚希さん(50)は40歳でテレビ通販に進出し、現在はQVC内の『保阪流』という番組で、自身のプロデュースする商品を販売している。その年商、なんと10億円! いったい何がどうなって、かつての連ドラ王子がテレビ通販王子となったのだろうか。
 
「僕は20代のころから予防医学に興味があり、酒もたばこもやりません。しかし原因はわからないのですが、長男にぜんそくとアトピーが出て。彼のために食べ物や環境について独自の研究を重ねていたんですが、'00年の元日、今度は僕自身が過労から内臓破裂を起こしてしまった。救急車で搬送され緊急オペを受け、一命を取り留めて目覚めたとき、今死んだら長年の研究が誰にも伝わらないまま終わってしまうと感じたんですね」(保阪さん・以下同)
 
回復後、一念発起。「女性を対象に健康にいいものだけを売りたい」と、テレビ通販をしている会社に自らプレゼンし始めた。その結果が、現在の通販王子というわけだ。そんな保阪さんが商品開発したロングセラー商品を紹介。
 
【ラ・クッカー】累計66万7,877台(2011年4月〜2018年1月末)
 
“蒸す・煮る・炊く・ゆでる・保存する”をレンジで可能にした商品。
 
「届いたときは“軽すぎる”という感想を持たれがち。でも僕は6年使っても全然壊れません」
 
【ストレッチハーツ】累計1万8,687個(2016年9月〜2018年1月末)
 
肩甲骨と骨盤を中心に全身のストレッチ・ほぐし・はがしができる。
 
「僕はコレで、『肩甲骨をはがすストレッチ』を1日3分やり、四十肩、五十肩になったことがありません」
 
保阪さんは、今後についてこう語る。
 
「今後は『介護』や『老い』をキーワードに、人の役に立つサービスを届けたいですね」