(画像: トレンド総研の発表資料より)

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 クレジットカードの使い方で「出世」「恋愛」といった人生に大きく関わる要素との相関性が浮き彫りに。生活者の意識・実態に関する調査をおこなうトレンド総研は、「クレジットカード」をテーマにした調査を20〜40代の男女1,000名に行った。

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 はじめに、「クレジットカードの活用」と「出世スピード」の関係性を調査するために、あなたは周囲の同世代と比較して、出世が早いと思うか?と質問。そう思うと回答した人を「同世代よりも出世が早い」グループ、そうでない人を「同世代よりも出世が早くない」グループとして分け、「クレジットカードの活用」に関して質問をしたところ、2つのグループでは大きな差がみられた。

 まず、「同世代よりも出世が早い」グループでは、「クレジットカードの所有枚数」として最も多かった回答が「4枚以上」(36%)に対し、「同世代よりも出世が早くない」グループでは「1枚」(30%)の回答が最多となった。また、「2枚以上のクレジットカードを使い分けている人の割合」「クレジットカードの明細を使ってお金の管理をしている人の割合」も、「同世代よりも出世が早い」グループのほうが高く、それぞれ11ポイント、20ポイントもの差が生じた。

 つまり、「出世スピードが早い」人ほど、カードを複数所有し使い分けをしたり、明細を使ってお金を管理したりなど、クレジットカードを賢く活用する傾向にあるようだ。

 さらに「年収別」で見た場合でも違いがみられ、「年収300万未満」のグループでは「2枚以上のクレジットカードを使い分けしている」人の割合が44%であるのに対して、「年収500万以上」で同じ回答をした人の割合は61%と17ポイントもの差が。また、「クレジットカードの明細を使ってお金の管理をしている」人の割合も、「年収300万未満」では34%、「年収500万以上」では45%と違いが生じた。

 続いては、「恋愛」との関係性についても調査を実施。「あなたは、異性にモテるほうだと思うか?」と質問。「そう思う」と回答した人を「異性にモテる」グループ、そうでない人を「異性にモテない」グループとして分け、それぞれの「クレジット活用」の傾向を調べた。

 「クレジットカードの所有枚数」において、「異性にモテる」グループでは「2枚」(30%)、そうでないグループでは「1枚」(31%)と最多回答に違いがみられたほか、「2枚以上のクレジットカードを使い分けている人の割合」では8ポイント、「クレジットカードの明細を使ってお金の管理をしている人の割合」では10ポイントの差が生じた。「異性にモテる」人は、「出世スピードが早い」人と同様、クレジットカードを賢く活用する傾向にあることがわかった。

 さらに、「異性にモテる」人は、「ゴールドカードの所有率」や「年会費の支払い意向」も高い傾向に。「異性にモテる」グループの「ゴールドカードの所有率」は26%(「異性にモテない」グループは19%で7ポイントの差)、「年会費の支払い意向」は59%(「異性にモテない」グループは46%で13ポイントの差)にのぼっている。

 なお、「異性にモテる」グループの「年会費を支払う理由/支払ってもよいと思う条件」としては、「ポイントなどの還元により、実質的にお得である」(79%)、「付帯サービスが無料で利用できる(旅行保険・ラウンジ利用など)」(29%)、「ステータスの高いカードを利用できる」(25%)などが上位に。「異性にモテる」人ほど、本質を見失うことなく、客観的にメリットの多い判断ができていると言えそうだ。

 今回の調査結果からは、 “世渡り上手” “恋愛上手”な人ほど、クレジットカードを上手に活用していることが分かった。活用上手な人は、世の中の流れや、会社でのポジションをしっかり読むことができ、世間一般ではできる人と呼ばれることが多いのだろう。あなたはカードを上手に使える・使っている人ですか?