暦の上では立春を過ぎましたが、まだまだ寒い時期が続きます。こんなときに食べたいのは、やっぱり鍋料理。とくに週末はちょっと奮発して、家族でおいしいお鍋をつつきたいもの。

老若男女に人気のある、ちょっとぜいたくな鍋といえば、すき焼きです。コツを覚えれば、もっと簡単においしくつくれます。そこで、大の肉好きとして知られ、肉料理のレシピに定評がある料理研究家の行正り香さんに、すき焼きをおいしくつくるレシピを教えてもらいました。


市販の割り下を買わなくても大丈夫!家にある調味料を同量で混ぜ合わせるだけ

「すき焼きに使う肉は、バラ、肩ロース、サーロインなど、脂がほどよくのった薄切り肉が、火をとおしてもかたくならないのでおすすめです」と行正さん。

難しそうに思える味つけも、行正流なら簡単。「じつは、すき焼きの割り下は、砂糖(さ)、みりん(み)、しょうゆ(し)、酒(さ)を同量合わせた『さみしさ同量』で簡単につくれます。たとえば今回ご紹介するレシピなら、砂糖、みりん、しょうゆ、酒ともすべて1/2カップを加える、と覚えておけば、間違いがありません」。

だれでも覚えやすい、行正さん秘伝の割り下レシピなら、家ですき焼きをするハードルが下がります。●すき焼き

【材料(4人分)】
・牛すき焼き用肉(バラ、肩ロース、サーロインなど)…500g
・長ネギ…1本
・シイタケ…4枚
・春菊…1束
・豆腐(木綿)…1丁
・卵…4個
・A[砂糖、みりん、しょうゆ、酒…各1/2カップ]
・酒(または昆布だし)…適量【つくり方】

(1)  長ネギは1cm幅の斜め切り、シイタケは軸を除いて半分に切る。春菊は長さを2、3等分にする。豆腐は食べやすく切る。
(2)  鍋に合わせたAの1/3量を入れて火にかける。割り下が熱くなったら、まず牛肉と(1)の長ネギ各適量を入れ、肉の両面をさっと煮ていただく。
(3)  器に卵を割り入れる。(2)の鍋に残りのAとすべての具材を入れ、煮えたものから好みで溶き卵をつけながらいただく。割り下が煮詰まってきたら酒(または昆布だし)を適宜加えて味を調整する。

加える野菜は白菜、ゴボウ、糸こんにゃくなど好みのものを加えても。「しめに、ゆでたうどんを加えてさっと煮てもおいしいですよ」。

行正り香さんの新刊『肉の本 今夜は、お肉を食べよう。』(扶桑社刊)には、今回ご紹介したすき焼き以外にも、火鍋や牛肉きのこ鍋といった鍋料理、ステーキ、ハンバーグといった定番料理など、肉レシピが多数掲載されています。ぜひチェックしてみてください。

●教えてくれた人
【行正り香さん】
料理研究家。料理研究家として活躍するかたわら、東京・新橋でステーキレストランFOOD DAYSを運営する。著書に『肉の本 今夜は、お肉を食べよう。』(扶桑社刊)など

<写真/川上輝明 取材・文/ESSE編集部>