活躍するドルトムント新FW、英メディアも“救世主”を絶賛「追放者から新スターへ」

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チェルシーからドルトムント加入のFWバチュアイ、4試合5得点と爆発で存在感発揮

 ドルトムントは1月の移籍市場でそれまでのエースストライカー、ガボン代表FWピエール=エメリク・オーバメヤンをアーセナルに放出し、代わりにチェルシーから今季限りの期限付き移籍でベルギー代表FWミシー・バチュアイを獲得した。

 ロンドンでは不遇をかこった24歳の点取り屋はドルトムント加入後に4試合で5得点と爆発し、英メディアではすでに前任者を忘れさせるほどの存在になったと絶賛されている。

 バチュアイはブンデスデビューを飾った2日のケルン戦(3-2)で2得点。10日のハンブルガー戦(2-0)でもネットを揺らすと、ヨーロッパリーグのアタランタ戦(3-2)でまたしてもドッペルパック(ドイツ語で1試合2得点の意)を決めた。

 チェルシーではスペイン代表FWアルバロ・モラタらの控えに甘んじていた男は、絶対的支柱のオーバメヤンを失ったドルトムントの救世主となっている。

 英紙「デイリー・メール」は、このストライカーの再興を特集。「ミシー・バチュアイはチェルシーの追放者からドルトムントの新たなスターへ。彼はドルトムントファンにピエール=エメリク・オーバメヤンを忘れさせた」との見出しで報じられている。

スピードと技術は“元エース級”に及ばないが…

 記事ではさらに「このベルギー人はオーバメヤンほどのスピードも(ロベルト・)レバンドフスキのような純然たる技術も持っていないが、彼はまさにドルトムントが必要としていた選手だった」とチームにピッタリの存在だったと指摘する。

 能力的にはワールドクラスのストライカーに及ばない部分があるとしながらも、MFマリオ・ゲッツェらとの連係の良さを発揮して、確かな実力を示している。

 圧倒的なスピードと決定力を持ったオーバメヤンを過去の存在としたバチュアイ。ペーター・シュテーガー監督の下、さらなるブレイクスルーを遂げることができるだろうか。

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images