2月9日放送の『古舘伊知郎のオールナイトニッポンGOLD』(ニッポン放送)で、古舘伊知郎が日本相撲協会への提案を語った。

「生意気に意見を言うけど、貴乃花親方は1回脱退したらと思いますね。私はプロレスの実況出身だから思うのは、相撲協会は全日本相撲協会と、新日本相撲協会に別れてみては? 一方は大ガチンコで行く、一方はある種の様式美的様相も兼ね備えていく。どっちも興行が成り立たないなら合流戦をやる。もう一方、モンゴル互助会ともひねくられて言われているモンゴル界の団体もそこに参戦してくる。いろんなやり方をするのも新しい相撲のあり方かもしれない」

 古舘らしいジョークも交えつつの斬新な提言だ。過去に貴乃花親方にインタビューしたこともある古舘。寡黙な親方に話してもらうため、苦心したエピソードを『週刊ザテレビジョン』で明かしている。

「関取時代の貴乃花親方などは本当に物静かで、僕は苦し紛れに『しつこく聞く俺の方が悪いんです。じゃ俺の話をします。こんな恥ずかしいことがあったんですよ…どう思いますか?関取』って言ったらようやく『この前、部屋でこんな恥ずかしいことがあって』って重い口を開いてくれて。あの時はもう、完全な捨て身でしたね」

 自分の失敗談で人の心を開くという方法で相手の懐に入っていったようだ。

 ちなみに、古舘は相撲に関連して、こんな話も語っている。1月6日放送の『おしゃべりオジサンと怒れる女 新年会スペシャル』(テレビ東京系)で、古舘が「貴乃花親方と相撲協会」の問題について真剣に説明し始めると、相手が「7秒くらいしゃべった段階で眠そうな顔をする」というのだ。「みんなGoogle(感覚)で二者択一を求めている。即座に検索で(答えを)出せ、と言ってるわけ」とネット社会ならではの問題点を指摘していた。

 プロレス、F1などの実況で知られる古舘だが、相撲との関係はあまり密接ではなかった。だが実は、叔父がラジオ時代の大相撲中継のアナウンサーで、その叔父に憧れてアナウンサーの道を進んだという。いつか大相撲を実況に挑戦するのも一興かもしれない。