NSXの米国組み立て工場

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 エイチワンは3次元熱間曲げ焼き入れ(3DQ)技術で加工される車体骨格部品の適用範囲を広げる。郡山製作所(福島県郡山市)の3DQ加工ラインを改良し、部品の試作を始めた。車メーカーと連携し適用部位の検証を進めており、窓柱(ピラー)などで採用を見込む。複雑な加工ができ、軽くて強い3DQ技術の利点を生かし、車のデザイン性と安全性の向上、軽量化に寄与できると訴求。2021年以降に投入されるモデルでの採用を目指す。

 3DQ技術は電縫鋼管を高周波加熱し、多軸ロボットで曲げ加工した直後に水冷して、1500メガパスカル級の強度を出す加工法。湾曲、ねじりなど複雑な形にも加工できる。

 従来の薄鋼板を使う工法に比べ、溶接が不要になる分、重さを30―50%減らせる。量産車では現在、16年に発売されたホンダのスポーツカー「NSX」の前部ガラス窓の両側にあるフロントピラーのみに採用されている。

 郡山製作所にある加工ラインの制御プログラムと設備に改良を加えた。これまで角パイプの加工しかできなかったが、丸パイプの加工を可能にすることで車体各部に適用できる範囲が広がるとみている。NSX向けピラーの量産ラインで、空き時間に部品を試作する。