「Amazon Echo」シリーズの「Echo Dot」。


2月20日、Amazon.co.jp(以下、Amazon)は同社のスマートスピーカー、「Amazon Echo」シリーズで利用できる「Alexaスキル」の2018年1月の人気ランキングを発表した。

また、Amazon Echoシリーズでは2月15日から新しく「通知」機能が利用できるようになった。

Alexaスキルとは、企業や個人の開発者によるAmazon Echoシリーズで使える「機能」のこと。PCや、スマートフォン用のAlexaアプリで好きなAlexaスキルを選び、有効化することで利用できるようになる。

スキルや過去のランキングについてはこちらの記事で詳しく解説しているので、併せて参考にして欲しい。

早速、最新ランキングや通知機能について見ていこう。

(画像はプレスリリースより引用)


上位5スキルは2017年12月と変わらず。1位のradiko.jp(ラジオ番組の聴取)を筆頭に、キャラクターとの会話ができるなど「エンタメ」系のスキルが上位に名を連ねている。

一方、1月の顕著な動向として「百人一首」が18位から6位へと上昇している。正月のかるた遊びにAmazon Echoも「詠み手」として参加したのだろう。

また、Amazonの発表を詳しく読むと、前回ふるわなかった「実用系」スキルの利用が増加しているようだ。

例えば、関東地方を中心に大雪となった1月21日の週(1月21日〜27日)には「Yahoo!天気・災害」や「ウェザーニュース」など天気予報系スキル、「JR東日本 列車運行情報案内」や「東急線アプリ」、「京王スキル」、「NAVITIME運行情報」などの交通系スキルの利用数が増加したという。

ちなみに「JR東日本 列車運行情報案内」と「Yahoo!天気・災害」は2月15日に通知機能のプレビュ―版が公開されたばかり。

通知とは、AlexaスキルからAmazon Echoシリーズに、プッシュでメッセージを送信する機能だ。端末側は、通知を受け取ったことを通知音とLEDの色で教えてくれる。

Alexa端末へ「通知は何?」と尋ねることで、通知の内容を読み上げてもらえる。以下のようなイメージだ。

    (ユーザーの発話例)
    Alexa: <通知音>
    ユーザー:通知は何?
    Alexa:新しい通知が1件あります。◯◯◯ から ....
    ユーザー:保存されている通知は何?
    Alexa:保存済みの通知です。◯◯◯ から ....
 

「JR東日本 列車運行情報案内」は、登録している路線の運航情報に贈れが発生または見込まれる場合に通知してくれる。「Yahoo!天気・災害」からは、デバイスに登録している所在地に雨や雪の予報がある日に、朝7時ごろ通知が送られてくる。こちらもAlexaスキル同様、利用するにはAlexa アプリを使って通知の許可設定をしておく必要がある。

「Alexaの通知」をオンにすることで通知機能を利用できる(画像は開発者向けのAlexaブログより引用)


通知の有無はいつでも「設定」から変更できる(画像は開発者向けのAlexaブログより引用)


特定の時間だけ通知機能を無効にする「おやすみモード」の設定も可能(画像は開発者向けのAlexaブログより引用)


忙しい朝、スマートフォンを開くことなく天気や電車の運行情報などを確認できれば、これほど便利なことはない。「通知」機能の追加で、ますます利用者数が伸びそうだ。

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高まる実用スキルへの期待

また、「野村證券」(前場、後場の概況を伝達)スキルは、今回ビジネス・ファイナンススキルのジャンルから初のトップ20入りを果たした。Amazonは、1月23日に日経平均株価の終値が26年2か月ぶりに2万4,000円を上回るなどで株価が注目を集めたことが、同スキルの利用増加につながったのではないかと分析している。

他にも、1月には洗濯テクニックを紹介してくれる「花王シミ抜きガイド」も登場した。加えて、既に「DELISH KITCHENのおすすめレシピ特集」を提供しているエブリーから、新たなスキル「DELISH KITCHENの簡単レシピ検索」の提供も開始された。

材料や手順を一から十まで音声で説明しようとするのではなく、必要な材料の一覧や詳しい手順の動画URL等をAlexaアプリに送信してくれる実用性の高さが、ユーザーからも評価されているようだ。

「DELISH KITCHENの簡単レシピ検索」。右は選択したレシピの材料一覧(画像はエブリーのプレスリリースより引用)


ランキング上位を見るとあまり変化がないようにも見えるが、これまで述べてきた内容に加えて、前回20位にランクインしていた「食べログ」が圏外落ちしているなど、変化は確実に起こっている。

日々ユーザーの中で、スマートスピーカーを使うと便利なシーンと、スマートフォンやPCを使った方が効率的なシーンとの切り分けられていっているのだろう。

音声でできれば便利なことも多いが、音声だけでできることは限られている。その辺りの割り切りを上手く行なえるかどうかが、ユーザーから長く愛されるスキルになるかどうかの境目になりそうだ。

筆者: IoT Today