応用言語学や脳科学、教育心理学などのアカデミックな研究では「外国語学習の機会が、子どもの知力やIQを高める」といった知見が蓄積されつつある。本連載では、発売直後から立て続けに増刷が決まった元イェール大学助教授・斉藤淳氏の最新刊『ほんとうに頭がよくなる 世界最高の子ども英語』から一部抜粋して、「世界のどこでも生きていける頭のよさ」を育てるための英習メソッドを紹介する。

お気に入り映画を「文章」で体験する

小学生の高学年になり、文法の学習が進みはじめたら、リーディング力についても伸びしろが生まれてきます。ある程度のまとまった文章を眺めたり、音読したりする機会をつくりましょう。とはいえ、前提知識がないままペーパーバックにいきなり挑んでも、おそらく挫折してしまう可能性が高いと思います。

そこでおすすめなのが、映画化されたエンタメ性の高いコンテンツです。たとえば、映画『ハリー・ポッターと賢者の石』を観た子であれば、文章でも理解できるところがいくつか出てくるはずです。
実際、『スターウォーズ』シリーズの大ファンであるお父さんと一緒に映画や本を眺めているうちに、セリフを暗記してしまったという生徒がJ PREPにもいます。
次にあげた本は映像化されていて、なおかつ、日本語版の書籍も刊行されているものです。
まる一冊を読み通せなくても心配ありません。自分でページをめくりながら、「あ、ちょっと読めるぞ!」という体験をさせることが、のちの学習態度を大きく左右する自信につながります。

▼Harry Potter: The Complete Collection(J.K.Rowling/Bloomsbury Publishing)
ご存知『ハリー・ポッター』シリーズ7冊のセットです。こちらがオリジナルのイギリス英語版ですが、単語や表現に編集を加えたアメリカ英語版をご希望であれば、6冊セットのThe Harry Potter Collection:Years1-6(Scholastic)のほうをご購入ください。

▼Percy Jackson and the Olympians(Rick Riordan/Disney-Hyperion)
『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』シリーズは、5冊セットのボックスが発売されています。ギリシャ神話に興味を持ったわが子のために原作者が書いた作品です。神話の教養は文化人類学などの基礎にもなるので、リベラルアーツ教育のきっかけとしても最適です。

▼The Complete Chronicles of Narnia(C. S. Lewis/HarperCollins)
シリーズ第3作までがすでに映画化されている『ナルニア国物語』の原作です。いくつかの版元からいろいろなバージョンが発売されています。不思議な洋服ダンスとつながっている「ナルニア国」へ迷い込んだ4人の子たちの成長を描いた冒険物語です。

▼Charlie and the Chocolate Factory(Roald Dahl/Puffin Books)
ティム・バートン監督、ジョニー・デップ主演で話題になった『チャーリーとチョコレート工場』の原作です。イギリスで人気の児童文学作家であるロアルド・ダールの作品は、ほかにも『ジャイアント・ピーチ(James and the Giant Peach)』や『BFG――ビッグ・フレンドリー・ジャイアント(The BFG)』などが映画化されています。

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