浅草でディナーに選んだ老舗は、店じまいが早い。そこで知っておくべきは、デートを華麗に締めくくることの出来る2軒目だ。

知られざる下町の底力は、なんとド派手な夜景にあった。街のランドマークがすべてライトアップされる浅草の夜景には、煌びやかなパレードのような高揚感がある。



浅草の夜景に包まれている感覚に陥る窓際の席「ベストビューシート」は全4卓。テーブルチャージ¥1,500(税込)
窓辺のプラチナシートは4卓のみ。ここまで浅草の夜景を堪能できるバーは他になし
『トップバー アイスハウス@浅草ビューホテル』

二軒目にホテルバーという王道コースも、下町デートの後なら、そのラグジュアリー感は一層際立つ。国際通り沿いで威厳を放つ浅草ビューホテルは、古い街並みの多い浅草デートの〆にふさわしい。

最上階、28階に位置するメインバーへ向かう時、昼の浅草を歩くのとはまた違う高揚感がある。

バーに一歩足を踏み入れると飛び込んでくるのは、窓一面に広がる神々しいほどの絶景だ。高い建物がない下町ゆえ、いつも見ている夜景とは一線を画す。



「ザ・マッカラン ダブルカスク12年」¥1,600、「マンハッタン」¥1,300(各税別サ込)。ウイスキーは、人気の国産を含め約15種類そろう

必ずキープしたいのが、夜景をふたり占めできる、窓際の「ベストビューシート」(¥1,500)だ。

圧巻の東京スカイツリーに加え、浅草寺と花やしき。下町の新旧の名所を、この高さと距離から見渡すことができる場所は他にない。そんな絶景を望めるここは全部で9卓しかない。

ホテルならではの上質な空気とプライベートな空間が、観光地の喧騒に揉まれたふたりの優越感をくすぐる。時間を忘れるような夜景、浅草随一のホテルにそのまま泊まってしまうのもいいだろう。




【New Open!】
薪窯の炎がゆらめく空間で和魂洋才の香り高い品々を
『GRILL DINING 薪火』

2017年12月、ホテルエントランス脇に誕生したラグジュアリーレストラン。カウンター内に設置された暖炉のような薪窯で、薪火を活かしたステーキやロティサリーチキン、スペアリブなどを提供する。

宮崎県サイトーファームによる「齋藤牛」をはじめとする極上の食材を、ライブ感溢れる雰囲気の中でご堪能あれ。




川沿いのテラス席は3卓のみ。すぐ下にはゆったりと隅田川が流れていて、普段見ることの出来ない景色が広がっている
浅草の中心部からワンメーター。浅草で味わう天王洲感が洒落たカップルを惹きつける
『Roof top Bar Privado』

浅草の中心部からサッとタクシーに乗り、蔵前へ向かう。ほんの少し走っただけなのに、さっきまでの観光客による喧騒が嘘のような、大人が好む閑静なエリアに辿り着く。

インターホンで扉のロックを解除することに高揚感を感じつつ、そのままエレベーターで最上階へ。

浅草デートを締めくくるには、リバーサイドのテラスがいい。女子が「冬の寒い日に何で?!」などと考える暇もなく、目の前の景色に息を呑むに違いない。



バーカウンターがあるメインスペースには、ゆったりとした間隔で席が配置されている。どのシートもスタイリッシュな空間

隅田川に架かる厩橋の向こうで、眩しいほどに輝く東京スカイツリーを独占できるのだから。喧騒から近すぎず遠すぎないこの距離が、大人のデートにしっくりくる。

すぐ下を流れる隅田川の穏やかな水面を感じるのも情緒たっぷりで、この店ならではだ。

テラスには、横並びのソファシートが配置され、プライベートな空間が保たれているのが嬉しい。あえて、冬のテラス席をチョイスすることで、アルコールで火照った体を、澄んだ夜気が冷ましてくれるのが、心地よい。



低温調理したイチボを使用した「和牛ローストビーフの肉寿司」¥880。手鞠鮨サイズで食べやすく、煮詰めた赤ワインと醤油のソースが〆の一杯にもよく合う



ビル1階のエントランスにあるインターホン押し、エレベーターで7階へ。その動作が、お忍び空間への期待を高める


こんなところに?!と必ず驚かせられるのはこの1軒!



運がよければ、窓の向こうに東京ディズニーランドの花火が小さく見えることも。白ワイン「萌黄」、「竹鶴」(各グラス¥864)
あの老舗の最上階に実は…。浅草随一の穴場バー
『Lounge Vista』

まだ時間が早いのに駅の方に足を向ければ、相手はきっと不服そうにするだろう。それを、うまく裏切ってくれる二軒目がある。

昭和4年創業、浅草駅のすぐ近く駒形橋のたもとに暖簾を構える『浅草むぎとろ』。むぎとろ懐石が名物の浅草を代表する老舗のひとつで、下町風情漂う店構えだ。そんな店に「もう一軒行こうか」と誘ったら、きっと相手は困惑するだろう。



今年から提供を開始したクラフトビール「TOKYO隅田川ブルーイング」¥972。都内で扱う店舗は限られる銘柄のため、これを目当てに訪れる人も

エレベーターで最上階までエスコートすれば、浅草寺を彷彿させる朱色の絨毯が敷かれたレトロなバーが現れる。カウンター席の窓枠が、これぞ浅草という景色を一枚の写真のように切り取る。

およそ10年前の建て替えの際に、食事をした客がそのままお酒を飲める場所を、という思いから誕生した意外に知られていない穴場バーといえる。



上品な漆椀で提供される名物の「揚げとろ(2個)」¥432。海苔を巻いて揚げた山芋を、出汁でいただく。上に添えた生姜がアクセントに

この空間で是非オーダーしたいのは「TOKYO隅田川ブルーイング」。「揚げとろ」などの名物も。「むぎとろ丼」や「とろろそば」(各¥756)で〆るのも粋だ。



江戸通り沿いに建つ『浅草むぎとろ 本店』のビル。外から見ても、最上階にバーがあるとは想像し難い