ホアン・シュアンが中国語のセリフをマンツーマン指導

スタッフ、キャストのみなさんとのコミュニケーションはいかがでしたか?
自分が一番困っているだろうと、みなさん気を遣ってくださいました。常に居場所をつくってくださったので、とても現場にいやすかったですね。
自分から心を開いてみようなど、周囲と打ち解けるために心がけたことはありますか?
ただ役と向き合って、日本の現場での自分とあまり変わらずにいようと思っていました。コミュニケーションで労力を使う必要もないと思ったので、そこで気を遣わないようにしていました。
中国の現場で、順応するのに一番時間がかかったことは?
言語です。セリフもそうですけど、中国語で飛び交っているスタッフ間の指示が最初はキャッチできなかったので、それは困りましたね。自分はわりと現場でスタッフたちが何を言っているのか何となく聞いている人間なので、いま何が起きているのか100%知ることができないと不安になるんですよ。だから最初は宙に浮いた感じでした。
そんな現場に馴染めたきっかけがあれば教えてください。
相方(白楽天役)のホアン・シュアンさんが助けてくださいました。いま何が起きているのかを伝えてくれたり、船の上のシーンの撮影時とか、通訳さんと離れなければいけないときは彼がすごくサポートしてくれました。食事の面もサポートしてくれたり、部屋にワインを届けてくれたり。ほぼ毎日、セリフを一緒に合わせてくださいましたね。「今日、大丈夫?」って必ず聞いてくれたんですよ。
ホアンさんは人気と実力を兼ね備えた俳優として、近年の中国映画界では引く手あまたのスターです。最終的には一緒にお食事に行ったりする仲になったそうですが、普段はふたりでどんなお話をされたのでしょう?
くだらない話ばっかりですけど(笑)、彼は中国で大スターなので、中国の撮影現場の話を聞いたり、興味があったので中国のエンタメ事情をいろいろ聞いたりしました。彼からは逆に、日本の現場のことや日本の役者さんのことを聞かれました。
いまも交流は続いているのですか?
はい、続いています。たまに会うと飲みに行ったりしています。
中国の俳優には、映画や演劇が学べる国立の大学を卒業された方が多いです。役へのアプローチや現場での居方で、日本の俳優との違いを感じたことは?
身体の使い方ですかね。単純に、みなさん踊れたりするんですよ。あとは、集中力の持続の仕方。彼らがどういう勉強をしてきたのかわからないですけども、たとえば、とても感情的になるシーンの撮影に2、3日かかったりしたのですが、本番前にずっとジャンプしていたり、モチベーションをずっと保っている、その意識がとても強いなと思いました。
染谷さんは反対に、夕方撮影を終えるとスパッとオフに切り替えるタイプですか?
そうですね。自分は切り替えないと続かないタイプなので、なるべく役に浸るのはカメラの前だけにしてます。
中国語が飛び交う現場で、空海の師匠を演じられた火野正平さんや、阿倍仲麻呂の側室・白玲役の松坂慶子さんと日本語でお芝居をすると、ちょっとホッとされたのでは?
逆に怖かったです。空海として日本語をしゃべったことがなかったので、初めて日本語のお芝居をするときに「あれ?」と思って。空海の中国語のノリはわかるけど、「空海ってどうやって日本語をしゃべるんだろう?」って急に慌てて、緊張して何回も間違えました。中国語よりNGが多かったです。
それは意外です。
(監督は日本語がわからないので)自分で手を挙げるんです、「いま間違えました」って(苦笑)。まさか、でしたね。

餃子からヘビまで。おいしいご飯でぽっちゃりに?

本作の中国版Twitter「微博」(ウェイボー)オフィシャルアカウントが、“染谷さんが撮影を通してちょっとぽっちゃりした疑惑”を、クランクイン直後と撮影終盤の比較画像とともに紹介していました。現場のご飯がおいしかったのかな?と思ったのですが…(笑)。
ご飯、おいしかったです。なんか、痩せると「痩せた?」、「ちゃんと食べてる?」って言われて…(笑)。
どなたからですか?
みなさんです。監督も、監督の奧さん(本作のプロデューサー)も、カメラマンも、助監督も…。自分ではとくに体重のコントロールはしないようにしているんです。シーンがつながらないと困るので、最低限は気をつけますけど。でも、やっぱり撮影していくと、普通は痩せていくわけですよ。そうしたらみなさん、「そんな、痩せないで…」みたいな(笑)。その感覚は意外でした。
みなさんを悲しませないように食べるしかない、と(笑)。現場の食事はいかがでしたか?
料理が5、6品出るんですよ。現場にはコックさんがいて、メインスタッフとメインキャストは、オーダーするとそれをつくってもらえるという、なんとも豪勢なシステムで。
それは昼と夜、両方ですか?
朝、昼、晩です。夜はホテルまで届きます。撮影現場にも厨房がありまして、大きい厨房にコックさんが30人ぐらいいて、炊き出しをしていましたね。
染谷さんがとくにおいしいと思ったお気に入りのメニューは何でしょうか?
水餃子でした。毎回具材を変えてもらって、黒酢でいただきました。カエルとか、そういうものも食べましたね。
食べものは何でもチャレンジできるタイプですか?
はい。「食べたことのないものを出してくれ」って、いつもお願いしていたということもあって。あと、ヘビが出ましたね(笑)。
揚げたヘビですか?
いや、茹でたのかな…? 穴子を湯がいたような感じで、おいしかったですよ。
染谷将太(そめたに・しょうた)
1992年9月3日生まれ。東京都出身。A型。7歳から子役としてキャリアをスタート。2001年、『STACY』で映画デビュー。2011年、『ヒミズ』の演技で第68回ヴェネチア国際映画祭最優秀新人俳優賞を受賞し、一躍注目を集めた。主な出演映画に、『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』、『生きてるものはいないのか』、『寄生獣』、『寄生獣 完結編』、『さよなら歌舞伎町』『バクマン。』、『聖の青春』、『海賊とよばれた男』、『3月のライオン 前編/後編』『予兆 散歩する侵略者 劇場版』など。待機作に『きみの鳥はうたえる』(秋公開予定)などがある。

出演作品

映画『空海−KU-KAI− 美しき王妃の謎』
2018年2月24日(土)ロードショー
http://ku-kai-movie.jp/

©2017 New Classics Media,Kadokawa Corporation,Emperor Motion Pictures,Shengkai Film

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応募方法
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受付期間
2018年2月23日(金)12:00〜3月1日(木)12:00
当選者確定フロー
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  • 当選者発表後の流れ/当選者様にはライブドアニュース運営スタッフから3月2日(金)中に、ダイレクトメッセージでご連絡させていただき3月5日(月)までに当選者様からのお返事が確認できない場合は、当選の権利を無効とさせていただきます。
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