クアルコム傘下のQualcomm Technologies、ラッカスネットワーク、KDDI、シャープの4社は、公衆無線LAN(公衆Wi-Fi)向けの認証プログラム「Wi-Fi CERTIFIED Vantage」の品質改善技術のフィールドトライアルを東京で実施し、世界で初めて成功した。

 「Wi-Fi CERTIFIED Vantage」は、公衆Wi-Fiへの接続を安定化させる国際標準規格の技術で、今回は「Vantage 2.0」として発表されている機能拡張の検証が行われた。これは、混雑時の通信効率を改善する技術、電波が不安定な状況を判断し接続しない技術、公衆Wi-Fiへの接続時間を短縮する技術という、3要素から構成されており、特に鉄道駅や空港など、Wi-Fiが密集するエリアで効果的な技術とされている。

 フィールドトライアルは、東京都の渋谷駅周辺にある「au Wi-Fi SPOT」の一部エリアで実施された。クアルコムの「Snapdragon 845」を搭載するシャープ製のテストデバイスと、ラッカスネットワーク製のWi-Fiアクセスポイントを用いた検証の結果、30%の通信効率改善と、最大10倍の接続速度向上効果が得られたという。

 KDDIは、今回の実験結果を踏まえて、「Wi-Fi CERTIFIED Vantage」の商用導入を検討するとしている。