9日、平昌五輪の開会式に出席したペンス氏(手前左)と金与正氏=(聯合ニュース)

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【ソウル聯合ニュース】平昌冬季五輪の開会式に出席した北朝鮮と米国の高官代表団による会談が直前に中止となったことが明らかになったが、韓国の青瓦台(大統領府)は具体的な言及を避けている。

 北朝鮮が米代表団と接触する意向を表明し、青瓦台が仲介を務めたとされ、敏感な問題を直接取り上げることに負担を感じているとみられる。

 ただ、朝鮮半島問題を韓国が主導するという文在寅(ムン・ジェイン)大統領の「朝鮮半島運転者論」にブレーキがかかるなどの指摘には過剰に意味を持たせていない。北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の妹、金与正(キム・ヨジョン)党第1副部長とペンス米副大統領の会談が中止となったことは米朝対話が完全に閉ざされることを意味しないと判断している。

 会談でペンス氏が北朝鮮の非核化問題を直接的に取り上げたら、米朝の距離がさらに遠くなる懸念があったとの声もある。

 青瓦台の関係者は聯合ニュースに対し、「(南北首脳会談の条件となる米朝対話が)成熟していく過程」として、「双方が対話すること自体より、どのような内容で対話するかがより重要だ」と述べた。

 青瓦台では金氏とペンス氏の会談が中止となったものの、双方の対話の意思を確認したことを評価する見方もあるようだ。特に、北朝鮮に強硬な態度を示していたトランプ米大統領が米朝対話に前向きな姿勢を見せたことは注目を集める。

 北朝鮮が予定されていた約2時間前に会談を中止した理由は確認できていない。ペンス氏が訪韓期間中、北朝鮮脱出住民(脱北者)らと会い、北朝鮮の人権問題などを取り上げ、北朝鮮高官代表団を刺激したとの分析が多い。

 青瓦台としては今回、米朝の対話の意思とともに、米朝関係の障害もあらためて確認した。米朝対話を仲介するため、対話の障害となっている問題を取り除くことにも力を入れるとみられる。