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トレジャーデータは2月19日〜2月21日の3日間、JPタワー、丸の内ビルディング、フクラシア丸の内オアゾという、東京駅周辺の3会場を利用して、同社初のプライベートイベント「PLAZMA」を開催。テーマは、「デジタルのチカラで東京をアップデートする」だ。

今回のイベントは、同社が創立5周年を記念して開催するもので、今後、年内に、虎ノ門、六本木、渋谷でもテーマを変えて開催する予定だという。

○2つのデータ活用分野

初日のキーノートでは、データを活用した交通事故を削減するための取り組みとして、パイオニア 市販事業部 事業企画部 テレマティクス部 企画部 企画1課 課長 岩堀耕史氏が登壇し、先進運転支援システム「Intelligent Pilot」について説明した。

パイオニアは2006年からデータ活用サービス「スマートループ」を開始。このサービスは、クラウド上にドライブにまつわる多量のデータを収集し、道路の混雑状況を加味したルート探索や大きな施設の駐車場入り口情報など、ドライブに役立つ情報を発信する。

同社はその後、災害時の道路状況や急減速多発地点の分析など、新たなデータ活用を開始している。

災害時の道路状況に関しては、走行履歴を収集・分析し、災害発生後の通行可能な道路と通行不可能な道路を判別する。これにより、救援物資を届けるためにどのルートを使用すればよいのかや、復旧した道路を把握する事に役立てる事が可能。走行履歴は1時間ごとに更新されるという。

一方、新たにデータを活用し分析を行った結果を利用したサービスが、同社が2017年4月からサービス提供を開始した先進運転支援システム「Intelligent Pilot(インテリジェント パイロット)」だ。

このシステムでは事故多発地点、ヒヤリハットにつながる急減速多発地点を、運転データ、天候、運転傾向などから統合的に予測し、個々の車両が現在置かれている状況に合わせて注意喚起や警告を行う。

Intelligent Pilotでは、危険な走行状況を検知して画面表示と音声で知らせる安全運転支援機能を搭載している。

○事故をどうやって防ぐのか

岩堀氏によれば、日本の交通事故は追突事故、出会い頭の衝突、人対車両事故がトップ3で、運転慣れや思い込み、発見の遅れ、操作判断の遅れが事故原因の多くを占めているため、Intelligent Pilotにより、事前に危険性を伝えることで、ドライバーに余裕を持った対応を可能にする。

これにより、危険性を予期していない状態では、危険を察知して回避操作を行うまでに1.5秒を要するのに対し、注意している(予期している)状況では、その時間が半分の0.75秒まで減少するという。

同社では、注意喚起を一律に実施するのではなく、ドライバー一人ひとりの運転傾向、道路環境、天候などを考慮して、パーソナライズされた形で提供するという。

また同社は、事故が発生した地形、数万カ所を地図上で分析することで、実際に事故は起きてはいないが、ドライバーの状態や状況によっては起きる可能性のある同様の地形を推定。危険地点を10倍の数十万地点まで拡大が可能になってきている。

これらの予測精度は70%程度合致しており、交差点ではその精度が90%程度に達するという。

伝える方法についても、どの道路を使った場合、その地点を通過するかを予測して、警告するという。

岩堀氏は、事故が発生しなくても、可能性が高い場所を予測できるのがポイントだ」と語った。