初代「ロードスター」(写真: マツダの発表資料より)

写真拡大

 先日マツダ・ロードスターの初代をフルレストアするとマツダ自身が発表した。485万円とおてごろ値段で好評を博している。初代はイギリスのライトウエイト・スポーツカーを体現して見せて、海外、それも大元のイギリスでも評判は高い。クルマをチューニングして楽しむ人はアメリカにも多い。私もNAロードスターを一台購入したのだが、女房のたっての頼みでATとしてしまったので、その後、興味を失ってしまった。なんといってもNAエンジンをMTで乗るのが楽しい車だ。

 MG-Bに乗ったのはいつのころだったであろうか? 半世紀近い昔のことだった。ディーラーの営業マンに勧められて、いきなり交通量の多い一般国道を走ってみると、トラックの荷台の下に入ってしまうほどの車高の低さにはびっくりした。オープンの爽快さと、うるささと、トラックの排気ガスを直接吹きかけられる過酷な環境に出会って、イギリスの田舎道を走るMG-Bの写真の中の姿がうらやましかった。

■マツダ・ロードスターの話を少々すると・・・

 マツダ・ロードスターに乗ったとき、MG-Bのことを思い出したが、日本のロード環境は昔と変わってかなり改善されてきた。トラックの排気ガスはかなり柔らかく感じるし、オープンカーに対する奇異な目線を感じなくなった。箱根スカイラインを駆け抜けてみると、爽快感は格別のものだった。

 それが2代目となると、がっしりとしたボディに静かなエンジンで力強く感じるようになって、GTに近づいたと思った。やはり初代ロードスターのライトウエイト・スポーツの味わいは格別といってよい。最新のロードスターに乗ってみると、やはりハードトップではなくフルオープンが欲しい。またハンドリングの味付けが違っていて、操縦性でもライトウエイト・スポーツの味をより強く残したフルオープンが良い。

■MG-Bのレストアの値段?

 一方、1960年代の登場のMG-Bは、今回レストアされて販売されるようだ。278〜378万円とレストア版としては大変お安い値段だが、ボディカラーはスバル・インプレッサのブルーで塗られたという。実はフルレストアでなく、車体は塗りなおしているが、丈夫なエンジンはオーバーホールしていないとのこと。しかし、各部は日本車の部品で整備された状態で、かなり長く走れると太鼓判を押す。

 これは車好きのシニアには1台手元に置きたいものだと思わせる。いや若者にこそ「ライトウエイト・スポーツ」の面白さと爽快感をぜひ味わってもらいたいものだ。ホンダ・S2000の復活を望むし、トヨタも車の楽しみをうたうのであれば、この手の車をトヨタもぜひ造ってほしい。