一体誰がメガホンを取るのか!(画像は『007 スペクター』より)
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 主演のダニエル・クレイグがカムバックする『007』シリーズの最新作で、『トレインスポッティング』シリーズや『スラムドッグ$ミリオネア』のダニー・ボイルが監督の筆頭候補にあがっているという。The Tracking Board が報じている。

 『スラムドッグ$ミリオネア』ではオスカーに輝くなど、イギリスを代表する名監督とあって、製作陣は以前からボイル監督に目をつけていたそう。ボイル監督はすでに『007』シリーズとの縁もあり、2012年に開催されたロンドンオリンピックの開会式では演出を務め、ダニエルふんするボンドとエリザベス女王による夢のような共演を成功させ、世界を沸かせた。

 同メディアによると、ボイル監督はまだ正式なオファーを受けていないそうだが、製作スケジュールの面では問題がないものとみられている。しかし、以前にはColliderのインタビューで、「(『007』シリーズは)僕には向いてないよ。あまりにも莫大な予算の映画だ。もっと小規模な予算の映画をつくるほうが僕には良いね。十分な予算がない中で、どうやってやりたいことをやってみせるかというのが好きなんだ。だから僕が適任とは思わないよ。それに、(オリンピック開会式のために)とんでもなく素晴らしいキャストでボンド映画をすでにつくっているし」と語っていたこともあった。

 シリーズ25作目にあたる最新作でボイル監督がメガホンを取るかどうかについては、交渉次第とも言えそうだ。情報筋によると、『ベルファスト71』の新鋭ヤン・ドマンジュ監督も候補にあがっていたと言うが、現在はボイル監督が候補リストの一番手だという。また、昨年には主演のダニエルが『ブレードランナー 2049』のドゥニ・ヴィルヌーヴを監督に推しているとも伝えられていた。果たして誰がメガホンを取ることになるのか、続報に注目したい。本作は2019年11月8日全米公開予定。(編集部・石神恵美子)