まだまだ風が冷たい日が続いていますが、日が長くなり、春の訪れを感じるようになってきましたね。季節の変わり目は体調を崩しやすくなっているので、旬の食材をたっぷり食べて、新年度に向けて体調管理をしていきたいところです。
今回は、2から3月の旬の食材についてご紹介します。


料理を引き立てるミツバの香りで、胃もたれ予防とストレス解消?

ミツバは、12月から2月頃が旬の野菜です。今となってはスーパーや八百屋さんなどに広く出回っているミツバですが、栽培が始まったのは江戸時代に入ってからで、少し前までは家庭で使われる野菜というよりは料理屋さん専用の野菜だったようです。
私たちの生活に出回っているミツバには、青ミツバ、切ミツバ、根ミツバの3種類があります。根ミツバは煮物などのメインとしてよく使われる一方で、青ミツバと切ミツバは、その独特な香りから料理の引き立て役としてよく使われています。親子丼やお吸い物などの料理によく使われているミツバは、後者の青ミツバと切ミツバになります。
あの独特でさわやかな香りを口に含むと、春の訪れを感じる人も多いのではないでしょうか。香りは、料理の味を引き立ててくれるだけではなく、胃もたれの予防や、ストレス解消などの効果があります。またミツバにはβカロテンが多く含まれており、免疫を増強して病気を防いでくれる効果もあるそうですよ。
またミツバは、3月が旬のアサリと相性抜群!アサリの炊き込みご飯にミツバを添えていただいてみてはいかがでしょうか。


玉ねぎの辛みで疲労回復?

私たちの食生活に馴染みの深い玉ねぎは、3月から5月頃が旬の野菜です。玉ねぎの栽培の歴史は古く、もともとは西洋で広く栽培されていました。日本に渡ってきたのは明治時代と割と最近のことですが、今となっては日本の栽培面積上位にまで成長しています。
玉ねぎの特徴といえば、包丁を入れた際の香りと辛さです。涙を拭きながら玉ねぎを切る、なんて体験をしたことがある方が多いのではないでしょうか。あの香りと辛さは、硫化アリルという成分によるものです。硫化アリルは、疲労回復の効果があるビタミンB1の吸収を助けてくれる効果があります。
そんな硫化アリルを含む玉ねぎは、3月が旬の豆苗と一緒にいただくのがおススメです。というのも、豆苗にはビタミンB1をはじめとしたビタミンB群が豊富に含まれているため、とても相性がいいんです。玉ねぎに含まれている硫化アリルは、水と加熱に弱いため、サラダにして食べるのが良いようですよ。


キャベツの千切りは日本特有?ビタミンUで胃腸を整えよう

1年を通して栽培されているキャベツですが、その特徴は季節ごとに違います。春に出回るキャベツはやわらかく、生で食べるのに向いています。
生で食べるキャベツといえば、トンカツや唐揚げなどの揚げ物に添えられている千切りにされたキャベツを思い浮かべる方も多いかと思いますが、フランスやドイツをはじめ西洋ではキャベツを生で食べる文化はあまりないそうです。刻んだ生のキャベツを食べるのは日本独特の食べ方だそうで、明治時代の洋食屋が始めたのがきっかけだという説があります。
そんなキャベツには、ビタミンU(キャベジン)が含まれています。ビタミンUは胃潰瘍や十二指腸潰瘍などの予防、改善の効果があると言われています。このビタミンUは熱に弱いため、生で食べるのが良いようです。
また、キャベツにはビタミンCが豊富に含まれており、免疫力を高めたり、コラーゲンを生成して骨を丈夫にする効果が期待できます。ビタミンCは水に溶けやすいため、煮物よりは炒め物に使うのがおススメです。
他にもたんぱく質やカルシウムなどの栄養が含まれているので、栄養不足が気になる方は、いつもの食卓に刻んだキャベツを添えてみるのもいいかもしれませんね。

<参考・参照>
草川俊(1992)『野菜・山菜博物事典』 東京堂出版.
JAグループ, 春・冬の旬野菜ミツバ
JAグループ, 春・夏の旬野菜タマネギ
JAグループ, 春・冬の旬野菜キャベツ