十勝銀龍苺 代官山店の「あとのせ苺大福」(奥)、自由が丘 蜂の家の「いちご大福」(左)、築地そらつきの「白いちご大福(つぶ・こし)」(右)

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新商品やモデルチェンジ、海外からの上陸など、目まぐるしい変化が繰り返されるフード業界。いちご大福もご多分に漏れず、さまざまな進化を遂げているようだ。そこで今回は、イチゴやあんなどに新たなアプローチで挑んだ、進化系いちご大福をピックアップ。さらに編集部や早稲田大学いちご大福研究会(以下、いち研)のアレンジなども入り混じって、新たないちご大福のスタンダードが生まれそうな予感!

【写真を見る】いち研が作ったオリジナルいちご大福の一例。なかなかのフォトジェニックっぷり

■ 早稲田大学いちご大福研究会

2016年1月5日(イチゴの日!)に発足。いちご大福の感想を投稿していたSNSが話題となり各メディアでも注目を集め、わずか2年で登録人数は550人という巨大サークルに成長。主にいちご大福の食べ歩き、批評、開発・研究などを行う。幹事長をトップに、研究部、企画部、広報部、渉外部の4つの部署からなる。今回登場してくれたのは幹事長の池田武晋さん、研究部長の福武礼菜さん、企画部長の遠山茜さん、同副部長の高久翔伍さん。

■ 編集部員もいちご大福も進化系!?

今回のテーマは"進化系いちご大福"。そこで編集部が厳選したのは珍しい白い品種のイチゴを使った築地そらつきの「白いちご大福」、イチゴを2個(!)使用した自由が丘 蜂の家の「いちご大福」、セルフでイチゴをあとのせする十勝銀龍苺(とかちぎんりゅういちご) 代官山店の「あとのせ苺大福」という斬新な3品。早速試食…といきたいところだが、その前に今回のテーマを担当する編集部の若手スタッフから提案が!?「スーパーで手に入れたいちご大福をひと手間かけて、まったく違った食感と味に生まれ変わらせてみました!」と取り出したのが…"揚げいちご大福"だ。「せっかくなのでぜひ!」と、まずはその評価からスタートすることに…。

ということで、なにやらドーナッツのような香りを漂わせる揚げ大福を試食したいち研メンバー。その評価は、「お餅はやわらかく粘りが出て、衣のサクサク感と食感の違いが楽しい!」「あんこはやや甘みが増したかも!?」と大好評で、編集部員も鼻高々。しかし、ここで幹事長の池田さんが「うちの揚げ大福も食べてもらいたかったですね〜」とひとこと。聞けば、いち研は学園祭の屋台で揚げ大福を2日間で3000個売った実績が!イチゴ入りではない普通の大福だったそうだが、それでも驚異的。ほかにも、いち研ではいろんないちご大福のアレンジも活動テーマの一つなのだとか。おみそれしました〜。

いち研で開発したいちご大福は、例えばスポンジケーキとフュージョンさせたクリスマスケーキいちご大福や、アニメキャラクターを模したいちごキャラ大福、チョコレートでコーティングしたバレンタインいちご大福、一口サイズのミニいちご大福などなど。そんないちご大福の可能性を感じさせられたひと時ののち,いよいよ進化系いちご大福の試食タイムへ。

さて、取り揃えた進化系いちご大福を手にして、「あ!これ代官山の…」と、これまでにも増して食いつきぶりが激しくなるいち研メンバー。まだ食べたことはなくても、いちご大福情報のチェックは欠かしていないようだ。

今回もいち研メンバーが試食している間に、編集部員は黙々とデータ採集。どれもトリッキーなフォルムをしているので計測がなかなか難しい。こういう計測方法ももっと進化させねば…と思う編集部員であった。

一方、いち研メンバーたちはスタンダードなものとは違った形のいちご大福を前に、いかにその魅力を損なわずに食べるかを話し合う。一口で食べるか、半分かじるか、イチゴをどのくらいの割合で食べるか…食べ方でも味わいが変化すると、真摯に向き合う姿にはどこか使命感する感じられる!?

食べ方までも議論をよんだ進化系いちご大福たち。さて、肝心の味わいについてはどんなコメントが聞かれるのか!?

■ 自由が丘 蜂の家「いちご大福」(自由が丘)は包まずサンド!

自由が丘で30年以上続く和菓子店。「いちご大福」は自由が丘らしいおしゃれなスタイルが人気だ。創業以来の看板メニュー、まゆをかたどった一口サイズの「まゆ最中」(10個入り1134円 ※3月1日(木)〜は1188円)や、時季によって替わるあんをホワイトかすてらで挟んだ「くろーね」(540円)もおすすめ。

■ 築地そらつき「白いちご大福(つぶ・こし)」(築地)は白イチゴをオン!

大福からイチゴが"顔出し"するタイプの元祖といわれている店。糖度の高い白イチゴを使った「白いちご大福」は、築地市場のバイヤーと協力して厳選しており、場外市場内だからこそ実現した逸品。通年購入できる「築地いちご大福」(300円)はこし・つぶのほか、抹茶、カスタード、いちごヨーグルトなど5種類ものあんがある。

■ 十勝銀龍苺(とかちぎんりゅういちご) 代官山店「あとのせ苺大福」(代官山)は北海道産にこだわり!

北海道・十勝地方でイチゴを生産する農業法人が母体の新店。大福とイチゴが別包装になっており、食べる時に付属の小さなナイフで大福をカットしてイチゴを乗せる「あとのせいちご大福」が大ヒット中。2000円以上購入すると、バラの生花が一輪ついてくるというサービスも(数量限定)。「あとのせ苺タルト」(380円)も人気だ。(東京ウォーカー・企画・構成/クエストルーム、取材・文/高橋ダイスケ、撮影/柴田ひろあき(試食シーン、いちご大福、築地そらつき)、RIKA(自由が丘 蜂の家、十勝銀龍苺))