画像提供:マイナビニュース

写真拡大

「貯金はいくら貯めてる?」「恋人へのプレゼント予算はいくら?」といったお金の話は、仲のいい友人でもしにくいものです。でも、みんなのお金事情は気になりますよね。そんなとき参考になるのが、お金に対するリアルな意識がわかる調査データです。

2017年12月に発表された、SMBCコンシューマーファイナンスの「20代金銭感覚についての意識調査2017」から、いまどき20代の金銭感覚を見てみましょう。

○どれだけ貯めてる? いくら使ってる?

みんなのお金事情で一番気になることといえば、やっぱり毎月お小遣いはいくら使って、いくら貯めているかということではないでしょうか。その結果が下図です。

毎月自由に使えるお金の全体の平均額は2万9,694円。しかし未婚者は3万1,644円、既婚者は2万688円と、未婚と既婚では約1万円の差がありました。やはり未婚の方が経済的には余裕があるといえそうです。しかし自由に使えたら満足する金額の平均額と比べると、その差は未婚者の方が大きくなっています。結婚することで、お金に対する考え方が現実的になることの表れでしょうか。

貯蓄額は、当然ですが年齢と働き方によって大きく変わってくるようです。20代前半よりは後半、パート・アルバイトよりは会社員の方が貯蓄できているお金が多くなっています。図表にはありませんが前年の全体平均は86万円ですから、2017年は47万円も増えています。中央値で見ても、2016年は20万円、2017年は25万円。20代からしっかり貯めている人が増えているといえそうです。

○日常生活の中では、お金とどう付き合っている?

スマホは暮らしていくための必須アイテム、電子マネーを4人に3人は普段使いしている20代。では、お金に関するアプリはどんなものを使っているのでしょう。

下図からは、ポイントカードや会員証、フリマやオークション、ネット通販といったお買い物系アプリを使っている人が多いのは女性。それに対し、電子マネー、オンライントレードや証券アプリを使っているのは男性の方が多い、という特徴が見てとれます。しかし、最近話題の個人間送金や自動資産運用アプリを使っている人は、まだまだ少数派のようです。

日常生活の中で悩むことの一つが、友達や恋人へ贈るプレゼントはいくらくらいにしたらいいのかということ。みんなは、どうしているのかを知っておくと参考になりそうですよね。その結果が下図。多数派は5,000円〜1万円で、全体の平均額は5,349円。会社員は5,917円で学生は4,562円ですから、就職すると予算は1,000円以上アップしています。

恋人へのプレゼントは、圧倒的に男性の方がお金を使っています。これだけは、昔も今も変わらないうようです。

○近い将来や30代の未来予想図をどう考えている?

これからについてどう考えているかを、お金の面から見てみましょう。2018年、積極的にお金を費やしたいことについて聞いたところ、下図の通り興味深い結果が出ています。

友人との交流や、趣味を追求するといったお金は節約し、スキルアップやダイエット・健康管理などの自己投資や、株式・債券、外貨・FX投資といった金融投資にお金を積極的に費やしたいと考えている人が増えています。スキルアップについては前年も3.1ポイント増加していましたが、今年はさらに多く7.6ポイントもアップ。いまどきの20代は、スキルアップの必要性を感じていることが数字に表れています。

「30歳になったとき、想定される年収(世帯)は?」という質問も興味のあるところです。平均とはいえ、やはり未婚者の場合は女性よりも男性の方が想定年収は高くなっています。世帯年収ですから未婚者より既婚者が高いのは当然ですが、未婚男性+未婚女性>既婚世帯ということから結婚後は働き方が変わる女性が多いことがうかがえます。

「20代の金銭感覚についての意識調査2017」から興味深いデータをご紹介しました。これらを見ると、お小遣いは節約してしっかり貯蓄。楽しみよりもスキルアップなどにお金を費やすべきと考える人が増えている、堅実な20代の姿が浮かび上がってきました。

あなたはどうですか? いまどき20代の金銭感覚をぜひ参考にしてみてください。