【ソウル聯合ニュース】韓国政府は21日、コスタリカ、エルサルバドル、ホンジュラス、ニカラグア、パナマの中米5カ国との自由貿易協定(FTA)に正式署名した。韓国産業通商資源部が伝えた。中米とのFTA締結はアジア諸国で初めて。

 産業通商資源部は、FTAが発効すれば中米各国が全品目の95%以上で即時または段階的に関税を撤廃することになっており、中米向け輸出の増加が見込めると説明している。

 政府系シンクタンクの対外経済政策研究院は、FTA発効は向こう10年間で実質国内総生産(GDP)を0.02%押し上げる効果があると試算した。特に、自動車や鉄鋼を中心とする製造業で、発効後の15年間に累計5億8000万ドル(約623億円)の貿易収支改善、2兆5700億ウォン(約2560億円)の生産増加効果が見込めるとしている。

 政府はコメ、トウガラシ、ニンニク、タマネギなど韓国の主要農産物は自由化対象から外し、牛肉(19年)、豚肉(10〜16年)など一部品目は関税撤廃までの期間を長くして国内産業への影響を最小限に抑えた。

 サービス市場は世界貿易機関(WTO)を上回る水準で開放し、体系的なISDS(投資家と国家の紛争解決)制度導入や投資企業の自由な送金保証など、投資家保護を強化した。ISDSは投資家が進出先の政府を相手取り国際仲裁を起こせる仕組み。

 産業通商資源部は「アジアの国で初めて中米5カ国とFTAを締結し、韓国企業が中米市場を中国、日本などの競合国より先取りする効果を期待できる」と評した。政府は今年6月までの発効を目指して国内手続きを進める方針だ。