やました ひでこ  クラター・コンサルタント。一般財団法人「断捨離®」代表。  早稲田大学文学部卒。学生時代に出逢ったヨガの行法哲学「断行・捨行・離行」に着想を得た「断捨離」を日常生活の「片づけ」に落とし込み、誰もが実践可能な自己探訪メソッドを構築。断捨離は、思考の新陳代謝を促す発想の転換法でもある。「断捨離」の実践的メソッドは、現在、日本のみならず海外でも、年齢、性別、職業を問わず圧倒的な支持を得ている。初著作『新・片づけ術 断捨離』(マガジンハウス)を刊行以来、著作・監修を含めた多数の「断捨離」関連書籍がアジア、ヨーロッパ諸国でも刊行され、累計400万部のミリオンセラーになる。現在、書籍の出版はもとより、Web・新聞・雑誌・TV・ラジオ等さまざまなメディアを通して精力的な発信活動を展開している。

写真拡大

新しい片づけ術として一世を風靡した「断捨離(だんしゃり)」ですが、「モノが片づいてスッキリした!」は「断捨離」の入口にすぎません。家の中の不要・不適・不快なガラクタを捨てるということは、お気に入りのモノだけを残すことであり、その繰り返しによって、マイナスの思考や感情、他者から押しつけられた観念(価値観)も手放すことができます。お金、健康、夫婦、親子、時間、結婚、離婚、家事、終活……の悩みも消えていきます。その結果、身も心も軽くなり、本当に大切なものが手に入るようになり、人生が大きく変わっていくのです。こうした断捨離の究極の目的を伝えるために、断捨離の提唱者である著者が集大成としてまとめた新刊『人生を変える断捨離』の中から、ポイントとなる項目を12回にわたり抜粋してご紹介していきます。

モノがいっぱいの家でみんなウツウツ

私が断捨離を世間に発信し始めた15年ほど前、セミナーを受講される方々は、皆さんイライラしていました。

「子どもは散らかすし、夫は片づけてくれないし、いつも私ばっかり!」

「やってもやっても片づかなくて、やりきれない!」

と怒っていました(実際には、ご本人が溜め込みの原因だったりするのですが)。

ところが最近のセミナーでは、皆さんがウツウツとしているのです。

まとっている空気は重く、表情も乏しい方がほとんど。

正直なところ、15年前の方々のように、怒っているほうがまだマシかもしれません。

なぜなら、感情を表に出すことで、ある意味、発散できているのですから。

そして、子どもたちも夫も、母親(妻)が怒っていたら、「あ、機嫌が悪そうだな」「今は関わらないでおこう」といったん逃げ、嵐が収まったところで同じテーブルにつけば、生活は続けられました。

ところが、ウツウツ、鬱屈状態だと、家族全員が母親(妻)の負の磁力に引っ張られ、みんなが同じような状態になってしまうのです。

家の中はモノでいっぱい。

モノの圧迫感、空間の閉塞感にじわじわと絡め取られ、全員が思考停止してしまいます。

こうした家で、家族が引きこもりやうつに近い状態に陥っているケースを数限りなく見てきました。

続きはこちら(ダイヤモンド・オンラインへの会員登録が必要な場合があります)