アリーナ・ザギトワ【写真:Getty Images】

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金メダル候補のザギトワ、ドーピング検査のため練習開始数分で強制中断

 平昌五輪フィギュアスケート女子シングルは21日、ショートプログラム(SP)が行われる。金メダル候補の“天才少女”15歳のアリーナ・ザギトワと、世界女王、エフゲニア・メドベージェワ(共にOAR)の対決に注目が集まっているが、“2強”の1角、ザギトワが思わぬトラブルに見舞われた。

 ロシア情報サイト「RT」は「WADA(世界アンチドーピング機関)がロシアフィギュアのスター、アリーナ・ザギトワのトレーニングを強制中断」の見出しをつけ、報じている。

“天才少女”に思わぬ横やりが入った。記事では「平昌五輪金メダル候補のアリーナ・ザギトワは、ドーピング機関の強制中断により、トレーニングセッションを丸々妨害されることになった」と伝えている。

 本番を2日後に控えた19日のことだった。同サイトは、ロシアの関係者のコメントを紹介。「ザギトワはスケジュール通りに氷上での練習を開始した。しかし、数分後、スケートリンクを立ち去るよう命じられた。ドーピング機関が検査を行うためだ。結局トレーニングメニューは中止を余儀なくされた」と話したという。

 練習開始からわずか数分で、練習を中断されてしまったという。15歳のザギトワは、今季シニアデビューを果たしたばかりだが、同サイトは「ザギトワ、そして世界女王エフゲニア・メドベージェワによる、ロシアのスター2人のゴールドを巡る猛烈なバトルが予想されていた」と説明している。

ファンもブーイング「タイミングを考えろ」「なぜだ?理由を説明してくれ」

 このロシアの至宝のトラブルに、ファンもブーイング。同サイトにはコメントが相次いだ。

「検査は大事だ。ただし、タイミングを考えろ。フルのセッション練習を始めた直後はありえない」

「これは間違いなく恥ずべきことだ。WADAは自分たちの活動をプロモーションしたかっただけだろう」

「別に練習後でも検査の結果には変わりなかったはずだ。なぜだ?理由を説明してくれ」

「こういうトラブルが当日の勝敗の行方を左右する可能性は充分あるということを忘れるな」

伊紙でもザギトワに降りかかったトラブルが話題に

 イタリア紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」も「ザギトワ、ドーピング検査でトレーニング中止に」と見出しをつけて、報じた。

 記事では「この日フルで演技をこなす重要なトレーニングを予定していたザギトワは、始めた直後にドーピング機関の強制的な中断により、練習を妨げられることとなった。これを受け、ソーシャルメディア上で物議を呼んでいる。特に、それはタイミングに関することだ。実際、ザギトワは予定していたトレーニングセッションをこなすことができなかった」と伝えている。

 この本番直前の思わぬトラブルが、15歳の天才少女に与える影響はどれほどのものか。その答えは21日に出る。(THE ANSWER編集部)