追加された「異常混雑予報」。(画像: ヤフーの発表資料より)

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 ヤフーは19日、同社のアプリ「Yahoo!乗換案内」に新機能「異常混雑予報」を追加したと発表。ビッグデータを活用しAIによって駅の混雑具合を予測するもので、10分単位の予測が可能なほか、当日から5日分の未来の混雑度予報も表示してくれる。

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 異常混雑予報の対象となるのは東京メトロやJR東日本、都営地下鉄など首都圏の主要26路線(下記に詳細記載)。混雑度は「いつもよりやや混雑」「いつもよりかなり混雑」「いつもよりはげしい混雑」の3段階で表示される。

 サッカーの試合や花火大会、コンサートといったイベントなどがあるときは、事前に混雑しそうな駅とその理由を推測して画面に表示。それを回避する迂回ルート検索機能も搭載されているので、満員電車を避け、ストレスを抱えずに電車に乗れるようになる。

 混雑状況の分析に用いられているのは月間約4,000万人もの利用者がいる「Yahoo!路線情報」のビッグデータとAIであり、独自のアルゴリズムによってどの路線でいつごろ異常な混雑が起こるのかを予測できる。そして混雑の理由はツイッタ―といったSNSから推測するという仕組みだ。

 常日頃から問題点として挙げられる日本鉄道の混雑度については、国土交通省・都市鉄道政策課の2016年度混雑率データがよくその高さを示している。この調査は主に通勤・通学時間帯における各路線の一部区間の混雑率を示しており、地方と比べ首都圏の混雑率は特に高い。

 JR東日本では総武線快速で181%、緩行で198%、横須賀線191%、東海道線184%、中央線快速187%、南武線188%と高い数値が並ぶ。地下鉄だと東西線、木場から門前仲町間で199%、千代田線178%、ほか小田急小田原線192%、東急田園都市線184%となっている。

 日本民営鉄道協会によると、混雑率は主に100〜250%で表せる。座席あるいは吊革、ドア付近の柱が利用できる定員乗車の状態が100%で、肩が触れ合う程度が150%、身体が触れ合うけども新聞が読める状態が180%。

 だが200%になると身体が触れ合って相当圧迫される状態になり、手が動かせないほど人同士が密着し、電車が揺れるたびに身体が斜めになるような状態は250%となっている。すでに200%近い混雑率がありふれているが、ヤフーの新機能がこの混雑率解消に寄与するよう願うばかりである。

●対象路線(26路線)※順次拡大予定・東京メトロ半蔵門線、南北線、東西線、銀座線、丸ノ内線、千代田線、有楽町線、副都心線・JR東日本山手線、中央総武線(各停)、総武線(快速)、埼京川越線、京葉線、京浜東北根岸線、湘南新宿ライン、中央線、横浜線・都営地下鉄大江戸線、三田線、新宿線・その他京王線、東急田園都市線、東急東横線、小田急小田原線、りんかい線、ゆりかもめ線