白髪は抜いたら増える?

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白髪を見つけると、つい抜きたくなる人は多いと思います。
でも、昔から白髪は抜くと増えると言われていますが、それは本当なのでしょうか?

白髪の原因は

髪はメラニン色素によって着色されて生えてくるのですが、この色素を作るメラノサイトの活動が低下すると白髪のまま生えてきます。

そのメラノサイトの活動不全を引き起こす原因は、年齢や遺伝だけではありません。

ストレス

ストレスにより活性酸素が増加します。
必要以上に増えた活性酸素は、健康な細胞やメラノサイトまで攻撃し、活動を低下させてしまいます。

栄養のかたより

アミノ酸やビタミンB群の不足は、白髪の原因だと考えられます。
アミノ酸の一種であるチロシンは、メラニンを生成するために重要な役割を果たします。

また、ビタミンB群の中でもB12は、メラノサイトを活性化し、メラニン色素を増加させる働きがあります。
同じくビタミンB群の葉酸も血流を改善するので、毛細血管から毛乳頭に栄養や酸素が行き渡ります。
それが毛母細胞の正常化につながるため、ビタミンB群はしっかり摂取する必要があるのです。

生活習慣

喫煙は身体にさまざまな影響を及ぼし、メラノサイトを活性化するビタミンB12を壊してしまいます。
また、髪は夜寝ている間に成長します。
睡眠不足や、夜中まで起きているような不規則な生活は、血行が悪くなったり、成長ホルモンの分泌を妨げたりするので、毛母細胞などに悪影響があると考えられます。

白髪は抜いたら増える?

白髪が気になるから抜いてしまいたいけど、「抜くと増えるのでは?」と考えて、我慢している人もいるかもしれません。

多くの人が誤解しているようですが、白髪は抜いても増えることはありません。
白髪はメラノサイトの働きが低下することにより、色が付いていないまま髪の毛が生えてきている状態です。
抜いたからといって、他の毛穴のメラノサイトにまで影響するわけではありません。

ただし、無理に白髪を抜き続けると、毛穴の周りの頭皮がダメージを受け、毛嚢炎などの炎症を起こすことがあります。
髪の毛の再生が遅れてしまい、その毛穴からは髪の毛が生えてこなくなる可能性もあるのです。

生えてきてしまった白髪は、根元の方で短く切る、白髪染めをするなどの対策をとるのがよいでしょう。