世界の再生エネルギーコストが7年間で大幅下落!太陽光発電は7割も

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 世界の再生エネルギーの発電コストが7年間で大幅に減少し、平均して太陽光発電は73%、風力発電は23%下落していることが報告書にまとめられた。

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 報告書を作成したのは国際再生エネルギー機関(IRENA)。日本やアメリカ、ヨーロッパ連合(EU)を含め、世界180カ国が加盟している機関である。

 報告書によれば、再生可能なエネルギーの発電コストは、ニーズに応えるために新たな技術を開発、導入するなどによって競争力が増しており、それが発電コスト減少に繋がっているとしている。

 太陽光発電や風力発電のコストは、従来の化石燃料のコストに匹敵する状況に達しており、最新の技術を導入した太陽光発電所、風力発電所であれば、2020年には2017年のさらに半分のコストで発電できるようになると予測している。もちろん発電コストの分析方法によってふれ幅が出てくるため、絶対ではない。

 一部の先進国では、太陽光発電は新しい原子力発電よりもコストが安くなっていることも、報告されている。

 また、太陽光発電に必要な太陽電池モジュール(ソーラーパネル)は、2009年に比べて80%低下。住宅用太陽光発電システムのコストも2010年に比べて3分2ほど安くなったと報告している。風力発電についても、設置する数が倍増していくたびに設置コストは9%低下し、発電コストは15%安くなるとしている。

 日本では2014年に「エネルギー基本計画」が閣議決定されており、再生可能エネルギー導入を決めている。しかし、2030年の電源構成比率の目標では、太陽光発電は7%、風力発電は1.7%と、他の先進国と比べても非常に低く、発電の電力コストは高い状況にある。そのため、政府には再生エネルギーに関連する事業の推進など、あらゆる努力が求められている。

 IRENAで局長を務めるAdnan Z. Amin氏は『再生可能エネルギーはこらからのビジネスにとって重要な投資の対象となり、とくに途上国においては多くの再生可能エネルギーの需要が伸びるだろう。そして、世界的な規模での再生エネルギーへの転換は、地球の環境に利益をもたらす一方で、私たちの未来も創造することができる』とまとめている。