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Microsoftは2018年2月14日(現地日時)、Windows Insider Programに参加し、Skip Aheadを選択したインサイダーにはWindows 10 Insider Preview ビルド17604を、ファーストリングを選択中のインサイダーには、ビルド17101をリリースした。

Skip Aheadは、次のWindows 10リリース版ではなく、さらに次の新ビルドを受け取るため、Microsoftが前回のRS(Redstone)4開発時から用意したシナリオである。筆者は申し込むタイミングを逸してしまい、その変化を観察できなかったが、今回はWindows 10 Insider PreviewをインストールしたサブPCでSkip Aheadを選択していたため、ビルド17604が無事降ってきた。ちなみにRS5となるビルド17604における表層的な新機能は、まだ加わっていない。

振り返ればバージョン1507から始まったWindows 10のバージョンも、バージョン1511(November Update)、バージョン1607(Anniversary Update)、バージョン1703(Creators Update)、バージョン1709(Fall Creators Update)とアップデートしてきた。次の機能更新プログラムで6番目のリリースとなる。そしてRS5の登場は7番目のリリースへ向けて開発が始まったことを表している。

2015年7月から始まったWindows 10は2018年の夏で3年目を迎えようとしているが、これまで多くの新機能を実装してきた。めぼしいところではファーストバージョンから現在まで続くパーソナルアシスタントのCortana。バージョン1607ではWindows 10上でLinuxディストリビューションの利用を可能したWSL(Windows Subsystem for Linux)や手描き機能を包括的に利用するWindows Inkなどが挙げられる。

他方でWindows 10 Mobileの戦略的撤退(なのか事実上終了なのか意見は分かれる)に伴ってContinuumがこのまま消えていくのは極めて残念だ。また、スマートフォン上のアプリ(ケーション)をUWP(ユニバーサルWindowsプラットフォーム)上でも実行可能にするWindows Bridge for Android(旧Project Astoria)は開発中止に至り、Windows Bridge for iOS (旧Project Islandwood)やDesktop App Converter(旧Project Centennial)はXamarinを買収することで、1つの決着を見せている。

気になるのはMicrosoftがRS5で実装を目指す機能群だ。Windows TimeLineはWindows 10 Insider Previewの状況を見る限り、RS4で利用可能になりそうだが、UWPアプリをタブで切り替えることでウィンドウの利用性向上を目指す「Sets(仮称)」はRS5で注目すべき機能に数えられる。また、複数のデバイスで統一したUIを実現しようとするFluent Design Systemもさらなる進化を遂げるはずだ。

MicrosoftはWindows 10では、OS単体の利便性よりも、第4次産業革命(インダストリー4.0)時代の新しい働き方を実現する「部品」を目指している。その文脈に沿ってWindows 10をデザインし、Always Connected PC構想もその一環だろう。現時点でWindows 10がエンドユーザーにとって使いやすくなるのか、野心的な新機能で違う世界を目指すのか断言できないが、OSが本来持つすべての「基盤」という役割を忘れず、PC利用効率の向上を目指すこと期待したい。

阿久津良和(Cactus)