前橋育英の選手権初優勝に貢献したふたり。新潟のアカデミー出身の渡邊(右)は表彰式で新潟のマフラーを身に付けるなど、クラブ愛は高校時代から強い。(C) SOCCER DIGEST

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 今年の5月15日で25周年を迎えるJリーグが2月23日に開幕する。記念すべき年のオープニングマッチを盛り上げるべく、Jリーグの公式ツイッター上では、様々な企画を実施中だ。
 
 19日には今季、前橋育英高からプロの道に進んだルーキーコンビの対談動画が公開された。アルビレックス新潟に加わった渡邊泰基とガンバ大阪に加入した松田陸が、高校時代の話からプロ1年目への意気込みまでを初々しい表情で語っている。
 
 まず、最初に会った時のお互いの印象を聞かれると、松田は「怪我をしていて、練習を見ていたのを覚えています」と回答。
 
 その言葉に対して渡邊は「中学生の時の冬に膝をけがして、半年ぐらいサッカーが出来なくて馴染めなかったんですけど」と自身の状況を回想しつつ、松田については「全体を見て、すごくレベルの高い選手がいるなと思っていた。最初見た時は結構面白いキャラだったので面白いと思っていました」とキャラクターでも、ひと際目立つ存在だったと本音を漏らした。
 
 今冬の高校サッカー選手権では、チームの初優勝に大きく貢献したふたり。その大舞台で得たものについて聞かれると、揃って大観衆の前で戦えた経験が大きかったと話す。

「プロに行ってもスタジアムにサポーターの方がたくさんいらっしゃるので、緊張感を少し早く味わえたのはプラスになったと思う」と渡邊が言えば、松田も「応援でチーム内の指示が聞こえないなかでやっていたので、そういうのは経験できて良かったと思います」と言うように、感じ方は違えども注目度の高い選手権を制した経験は大きかったようだ。
 
 ムービーの最後にはプロへの意気込みを聞かれ、松田は「J1でやるためにこのクラブに来たので、(U-23の一員として)J3で出たとしても結果を出して焦らずじっくりやっていきたい」と浪速の雄での早期活躍を誓った。

 一方、中学時代を過ごしたクラブへ帰還する渡辺は「アルビレックス新潟でプレーすることが夢で、今までサッカーを頑張ってきたので、まず夢が叶った。でも、そこからがスタートなので、少しでも新潟の力になりたいし、チームの目標であるJ1昇格の力に少しでもなれれば」と、高校時代から事あるごとに新潟への想いを語っていた男らしい言葉でルーキーイヤーへの想いを語った。
 
 そのほかにも高校時代の思い出などを語りつくした両雄。高校時代は渡邉が左サイドバック、松田が右のセンターバックで最終ラインを支えて苦楽を共にしてきた。これからは異なるクラブで別々の道を歩むが、新たな挑戦にふたりは胸を躍らせている。