ヘタフェ指揮官、柴崎の完全復活に期待「我々を助けてくれると信じている」

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 ヘタフェのホセ・ボルダラス監督が、19日にホームで行われるリーガ・エスパニョーラ第24節のセルタ戦を前に、MF柴崎岳への今後の期待を表した。

 今シーズン、テネリフェからヘタフェに加入した柴崎は、開幕から先発メンバーに定着。昨年9月16日に行われたリーガ・エスパニョーラ第4節のバルセロナ戦では、移籍後初ゴールとなるスーパーボレーを決めた。ところが、離れ業をやってのけた同試合で左足の中足骨を骨折してしまい、3カ月近くの戦線離脱を強いられた。その影響は大きいようで、12月9日に行われた第15節のエイバル戦で復帰を果たして以来、ここまで9試合に出場しているものの、ゴールもアシストも記録できていない。

 だが、セルタ戦に向けた会見に臨んだボルダラス監督は、柴崎のチームにおける重要性は変わらないことを説明した。

「ガクには素晴らしいパフォーマンスでチームに貢献してくれることを期待している。彼がゴールを生み出すことは重要だ。だがそれは、彼だけではなく他の選手たちにも言えることだ。中盤でプレーする選手に対しては、ゴールを決めることに加え、そういった局面を作ることも要求している」

 ボルダラス監督はまた、11日にアウェイで行われた第23節のバルセロナ戦では、前半戦に続くゴールが期待されながら不発に終わった柴崎に対して、まだ万全の状態にはないものの、完全復活の日は近いとの見解を示した。

「ガクはゴールのチャンスを手にしながら、プレーの精度を欠いたのか不運だったのか、それを決めることができなかった。おそらくまだ最高のレベルにないのだろう。だが、近いうちに調子を取り戻し、我々を大いに助けてくれると信じている」

 負傷前に見せていた存在感はまだ披露できていない柴崎だが、試合を追うごとに決定的な局面に絡む回数は増えている。セルタ戦では復調を印象付けるゴールやアシストを決め指揮官からの信頼に応えたいところだ。

文=北村敦