今回のアンケートも近畿大学にご協力いただき、同じく東大阪キャンパスで行っています。

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100人へのアンケート取材から、関西人の本音に迫る本コーナー。前回に引き続き、近畿大学で大学生たちに「春休みの過ごし方」についてリサーチした!

今回はこちらの3項目についてグラフを作成。以下で結果を順に見ていく。

大学生活の特徴と言えば、夏と春の2ヶ月近い長〜い休み。大学生になったとき、この長さに思わず驚いた人も多いはず。旅行をしたり、サークル活動に励んだりと、いろいろ思い出もあるのではないだろうか?

では、今の大学生はそんなロング・バケーションをどう過ごすのか。近大生100人に春休みについて、やりたいことやお出かけ先などの予定を聞いてみた。

■ 何をして過ごす?

まず、そもそも何をして過ごすのか? もちろん旅行、アルバイト、勉強など、複数のことに取り組むと思うが、ここでは「一番楽しみなこと、がんばりたいこと」をひとつ答えてもらった。結果は国内旅行が30%超、アルバイトが20%超という数字となった。旅行は長い休みならではのイベントであり、アルバイトはまとまった時間こなして収入アップが期待できる期間でもある。実際、取材中にも旅行を計画しているシーンに遭遇した。また「その他」では「就職活動」「自動車免許を取る」などが挙がり、特に就職活動は3回生の中ではメインイベントのようで「旅行どころじゃないですね」といった声も聞いた。近年就職率は改善しつつあるが、やはり「就活」は大変のようだ。

■ どこで、いくら使う?

上記の過ごし方とは別に、お出かけ先と予算も合わせて聞いてみた。行き先は国内を中心に幅広く、遠出するという人、近場でという人などさまざまだった。予算は出かける先によって当然ばらつきがあるが、30,000円台と50,000円台、2つのボリュームゾーンがあるようだ。また、九州旅行で予算20,000円という回答もあり、時間を生かした格安旅行を楽しめるのも学生生活の魅力のひとつだと感じた。一方最高額は、経済学部3回生のぱお〜んさんが回答した150,000円で「海外に行ってこれくらい使いたい!」と楽しげに話していた。

■ 情報を得る先は?

行程や食事を含め、お出かけに必要なものと言えば、現地のさまざまな情報。その入手先も合わせて調査したところ、やはり「ウェブサイト」が7割近くで圧倒的に多かった。基本的に無料なこと、スマホであれば現地でもすぐに調べられるなど便利さが大きな理由だろう。だが「友人の口コミ」という回答も2割近くあった。普段接している人の意見は信頼度が高い、などの理由があるのかも。中には「友人に全て任せる」という大胆な声もあった。

また「情報誌」「ウェブサイト」を選んだ人には、媒体名も聞いてみたが「特にない」という意見が6割超。特定のメディアを見るというより、検索サイトやSNSでいろいろ検索するのが主流のようだ。そこで「ウェブサイト」と回答した方には、検索ワードも合わせて聞いてみた。多いのは当然「春休み」だったが、「格安」「安い」や「おすすめ」のほか「食べ物」や「おいしい」といったグルメ関係もチラホラ聞かれた。北海道旅行に行きたいという総合社会学部1回生のあやちさんからは「うに」と具体的なワードが挙がるなど、旅行先でのおいしい食事はやはり鉄板イベントのようだ。“安さ”に関しては、薬学部2回生K.Aさんが回答した「学割」は、学生ならではの答え。また、建築学部3回生のT.Mさんは「建築」と答えており、自らの専攻に対するこだわりがうかがえた。

今回の結果はいかがだっただろうか。現在学生の人は、同世代がどう思っているのかの参考に、社会人は、自分が学生だった頃と比べてみると、それぞれ発見があるかもしれない。

4回にわたりお届けしてきた「関西人100人に聞きました」は、今回で最終回。街なかでインタビューにご協力いただいた皆さま、本当にありがとうございました!(関西ウォーカー・三好悠太)