次世代アイウェアTouchFocus(写真:三井化学の発表資料より)

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 三井化学は8日、ワンタッチで遠近を瞬時に切り替えられる次世代アイウェアTouchFocusの販売を開始すると発表した。希望小売価格は25万円(税別)だ。

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 日本は近視大国、半数以上の6割がメガネを使用しているとの情報もある。これに遠視が将来加わる。遠近両用メガネもあるが、それは使いづらいものだ。

 一見するとスタイリッシュなメガネにしか見えないTouchFocus。このフレームには電子回路が内蔵されている。このフレームのタッチセンサに触れると、レンズに組み込まれた液晶レンズが作動し、遠近が瞬時に切り替わる。

 メガネ本来の複数用途(近視、遠視)を電子機器で対応したため、メガネ型ウェアラブルデバイスの起爆剤の可能性を秘める。さらには、アイウェアのプラットフォームとしても期待できるのであろう。

●アイウェアTouchFocusの構成

 レンズの下部に組み込まれているのはON/OFF可能な液晶レンズだ。ワンタッチでON/OFFが切り替わる。手元など近くを見る場面と広く中間から遠方の視界を見る場面だ。

 このON/OFF操作によるレンズの度数を制御しているのは、9層からなる特殊なレンズ構造だ。外側から透明導電膜、絶縁膜、配向膜、液晶、配向膜、高屈折率接着剤、絶縁膜、透明導電膜、そして回折構造だ。

 この構造で、液晶の実効屈折率を変化させ、遠近に対応する。

 タッチセンサはフレームの紋章部分だ。また、右フレームのテンプルの先端へ着脱可能な小型・軽量バッテリーを装着。あくまでもデザイン重視のようだ。

 バッテリーはUSB充電。フル充電で約10時間の連続使用ができ、1日1時間のリーディングならば1週間持つという。

●アイウェア(三井化学、TouchFocus)のテクノロジー

 20種類のフレームを用意し、顧客の度数に合わせてカスタマイズするという。あくまでも、メガネの機能重視である。

 一見しゃれたフレームにしか見えない中に先端のテクノロジーを内蔵。機能美と様式美を兼ね備えたフレームだ。

 そもそもメガネは、レンズというテクノロジーとファッション性を兼ね備えたものだ。その機能美と様式美を損なうことなく、液晶というテクノロジーへと切り替えた。この着想の先に、メガネ型ウェアラブルデバイスのプラットフォームがあるのではないのか。