ツアー10勝目でも目には…(撮影:岩本芳弘)

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<ジェネシス・オープン 最終日◇18日◇リビエラCC(7,322ヤード・パー71)>
「マスターズ」で2勝を挙げている大男が、感涙にひたった。ツアー通算10勝目。「ジェネシス・オープン」最終日はバッバ・ワトソン(米国)の逃げ切り優勝に終わった。
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18番のパーパットを沈めると、泣き虫の異名をとるワトソンらしく、涙があふれた。キャディと抱き合い、湧き上がる感情をこらえきれなかった。2014、16年に続き、これで本大会3勝目。16年大会以来、2年ぶりのツアー優勝。「この1年半はさまざまなことがあったから、3勝の中でも今回が一番うれしい。最新の優勝だしね」と、普段から早口の男が、優勝会見では、素直な気持ちを矢継ぎ早に口にした。
ツアー屈指の飛ばし屋として名をはせたワトソンだったが、実は昨年から一気に下降線をたどっていた。「ただ紙で切った程度のものだよ」と、詳しくは明かさないが、体調面での変化があったことが影響している。「切りのいいところでいうと20ポンド(約9キロ)減ってしまった。でも今は大丈夫」と、一時は引退も考えるほどの状態だったという。
ツアーに本格参戦した06年から3年連続でドライビングディスタンス1位。ツアーにも衝撃をもたらしたその豪打はその後も名物となっていった。16年までの11年間で1位5回、2位4回。13年の5位が最低で、飛ばし屋ランクでは毎年5位以内をキープしてきた。それが未勝利に終わった昨シーズンは平均305.8ヤードで20位。数字だけを見れば飛ばし屋だが、道具の進歩や若手の台頭もあり、確実にストロングポイントに陰りが見えた。それが今季はここまで311.7ヤードで13位。復活と見てよさそうだ。
飛距離も戻り、2年ぶりの勝利も手にした。「ボクよりも苦しんでいる人がいる。その人たちに比べたらボクの病気なんて何でもないよ」。体調不良の理由をしつこく聞かれても、さらりと受け流す。引退説について聞かれても、「これであと最低2年は試合に出られるし、追い出されるまでオーガスタにも行くよ(笑)」と、優勝によるツアー出場権、さらには永年「マスターズ」出場権を引き合いに出し、ユーモアたっぷりに語る。歯に衣(きぬ)着せぬ発言で物議を醸すこともしばしばだが、思ったことを口にする、そんな選手は見ていてもやっぱり楽しいものだ。
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