中国では4年後に冬季五輪開催を控えているが、平昌五輪で「『金』狙い」の種目をことごとく外す悲運に見舞われている。(イメージ写真提供:123RF)

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 平昌五輪フィギュアスケート男子シングルで、負傷明けだった日本の羽生結弦選手が劇的な連覇を果たし、日本勢に今大会初の金メダルをもたらした。開催国の韓国もすでに2つの金メダルを獲得しているが、中国はこれまで「『金』狙い」の種目をことごとく外す悲運に見舞われている。中国メディア・鳳凰網は17日、「日本と韓国にはるか先を行かれた」と伝えた。

 記事は、17日のフィギュアスケート男子シングルで羽生結弦選手が66年ぶりの男子シングル2連覇を達成したほか、宇野昌磨選手も2位に入り、日本勢が一気に金・銀を1枚ずつ獲得したと紹介。「これにより、今大会のメダル獲得数ランキングに変化が生じた。現在アジアで金メダルを獲得したのは日本と韓国だけとなっている」とした。

 17日午後3時時点でのメダル獲得数を見ると、日本は金1、銀5、銅3の9枚で全体の12位となった。また開催国の韓国は初日のスピードスケートショートトラック男子1500メートル、16日のスケルトン男子でそれぞれ金メダルを獲得。金2、銀0、銅1の計3枚ながらも金メダルの多さで日本より上の11位となっている。

 一方で記事は中国がこれまで、ショートトラック男子1500メートル、同女子500メートル、スノーボード女子ハーフパイプ、フリースタイルスキー女子エアリアル、フィギュアスケート男子シングル、同ペアと金メダル獲得の可能性があった6種目でいずれも失敗し、金0、銀3、銅1の合計4枚で15位に甘んじていることを紹介した。

 中国では4年後に冬季五輪開催を控えているが、記事は「アジアのウインタースポーツの発展は、依然として欧州のレベルからはるかに遅れていることが伺える」としている。大会の前半に波に乗れなかった中国は、最終的にはどこまでメダル数を増やせるだろうか。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)