日本の「結婚をせず、子を作らず、家を購入しない」という価値観は、中国人には「消費を嫌う社会」とすら感じられるようだ。(イメージ写真提供:123RF)

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 急激な経済成長を続ける中国では人々の生活水準は豊かになり、高級マンションや高級車も売れている。多くの中国人の消費意欲は刺激され、国全体としては消費意欲が旺盛な状態が続いている。中国メディアの今日頭条は11日、日本は中国より発展した国なのに、なぜ日本人は欲を失い続けているのかと問いかける記事を掲載した。

 中国で見られる生活分野における欲の大きさは20代の若者が持つ人生設計にも反映されている。大半の中国人は「結婚、子ども、マイホーム」を必須のものとして据えており、周囲からの期待もそれを後押ししている。こうした概念を持つ中国人からすると、日本の今の状況は全くの逆であり「結婚をせず、子を作らず、家を購入しない」という価値観は「消費を嫌う社会」とすら感じられるようだ。

 記事は日本人に見られる「消費意欲の低下」は「低欲望社会」と形容できるとし、この状態が近年の日本の若者たちの間に見られる傾向となっていることを指摘。また、その背景には「企業の雇用体系の変化」が影響していると考察した。実際、日本で問題となっている非正規雇用の増加によって正規雇用の社員が減っており、20代の若者の多くが不安定な職につくことを余儀なくされていることを指摘した。

 また正社員だからといって安定や保証が約束されているとは言い切れない状況もあり、日本人が低欲望化している背景には「経済面での大きなストレス」があり、考え方をより「合理的でシンプル」にする傾向が生じていると説明した。

 中国では生活水準の向上が見られるとはいえ、欲はあっても経済的な理由で「結婚できない、子を持てない、家を買えない」という状況に直面する人も少なからず存在する。日本とは違った形ではあるが、中国社会も欲に絡む問題が起きているのは事実と言える。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)