(左から)リンクサイドでお互いの健闘をねぎらう羽生結弦、ハビエル・フェルナンデス、宇野昌磨【写真:Getty Images】

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試合後、宇野&ハビと3人で称え合うシーンに米脚光「素晴らしき光景」

 平昌五輪は17日、フィギュアスケート男子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)1位の羽生結弦(ANA)は206.17点をマークし、合計317.85点で66年ぶりの連覇を達成。海外メディアは羽生、そして、銀メダルに輝いた宇野昌磨(トヨタ自動車)、銅メダルで同じブライアン・オーサー氏に師事するハビエル・フェルナンデス(スペイン)の3人が演技後に健闘を称え合う姿に対し、「メダリストの信じられないほどのスポーツマンシップ」と脚光を当てている。

 己の技術を高め上げ、栄光を競い合った男子フィギュア界の3人は、江陵アイスアリーナで粋なシーンを展開させた。

 試合後のリンクサイドで、羽生、フェルナンデス、宇野は笑顔を浮かべながら、お互いの健闘をねぎらう。そして、抱き合うと、涙で目を赤くした羽生とフェルナンデスの師匠、オーサー氏はこの模様を記念撮影していた。

 米スケート専門メディア「アイスネットワーク」は「男子のメダリストたちによる、素晴らしきスポーツマンシップの光景」と公式ツイッターで紹介。お互いを認め合う実力者の美しい光景にフィギュアファンも反応している。

海外ファン反響「記憶にある限り、最高の表彰台。史上最高だ」

 返信欄では「記憶にある限り、最高の表彰台。1992年以来かもしれないが、これは史上最高だ。おめでとう、ブライアン・オーサー。教え子のもう2つのメダルに。彼はすべての記録を塗り替えている。この大会はおとぎ話のような結末を迎えた」「この3人にはゾクゾクさせられました。最高すぎます」などとコメントが記されていた。

 フィギュアスケートといえば、競技では得点を競い合うが、リンクを一歩離れればリスペクトし、称え合うのがスケーターのマインドにある。それは、五輪の舞台でも決して変わることはない。羽生、宇野、フェルナンデスというライバル関係も、平昌五輪を彩った忘れられない記憶となりそうだ。(THE ANSWER編集部)