こんにちは。料理研究家の越野美樹です。
年末にお餅を用意したら、親戚からもお餅が届いて使いきれずに、冷凍庫でまだ眠っています。今回は、このお餅を活用した本格和菓子「切り餅de大福」をご紹介します。



本格的な大福は餅粉にお水を加えて鍋で練っていくので、つきっきりで火にかけ続けなければいけません。今回ご紹介する「切り餅de大福」は、お餅をゆでて水を切り、メープルシロップと混ぜるだけなので、手軽に作れますよ。

大福は、あんこをお餅で包んだ餅菓子の一種。和菓子の中でも餅菓子は大衆向けのもので、腹持ちが良いことから腹太餅とか大腹餅と呼ばれていました。その後、縁起がいいので大福と呼ばれたと言われています。



子どもには和菓子よりスナック菓子や洋菓子の方が人気の傾向がありますが、和菓子は脂質が少なく、あんこは食物繊維も豊富なので、おやつにオススメ。市販の和菓子は添加物やお砂糖がたっぷり入っていますが、自分で作れば甘さの加減ができるから小さなお子さんにも安心ですね。

今回の「切り餅de大福」は、子どもの大好きなお餅を楽しくアレンジして、大福の生地が簡単に作れます。もし余ったお餅があったら、手軽な大福を使ってみませんか?

■切り餅de大福
調理時間 15分

レシピ制作:藤野料理教室にじ 越野美樹


<材料>2コ分
餅 2個
メープルシロップ 大さじ2
こしあん 40g
かたくり粉 適量
 

<作り方>
1、小鍋に200ccほどの湯を沸かし、餅を入れてゆでる。



2、餅がやわらかくなったら水を切り、メープルシロップを加えてゴムベラなどでよく混ぜる。

3、バットにかたくり粉を入れ、2を二等分にして入れる。

4、中にこしあんを20gずつ入れて包む。

5、かたくり粉をまぶす。

モチモチで甘さ控えめの大福は、いくつでも食べられそう! 生地の中にかたくり粉が入ってしまうと包みにくくなるので、あんこを包み終わってからかたくり粉をまぶすとキレイに仕上がりますよ。

できたてのほやほやが食べられるのは手作りならではですが、メープルシロップが入っているので、少し時間がたってもおいしく食べられます。

■「切り餅de大福」のアレンジ例

「切り餅de大福」はそのままでも十分おいしいですが、子どもが喜ぶアレンジもオススメです。

●アレンジ1 「いちご大福」

「切り餅de大福」のあんこを包む時、芯にいちごを加えればいちご大福のできあがり! いちご以外のフルーツを入れたり、甘栗やドライフルーツ、ナッツなどを入れてもまたアレンジが楽しめます。

●アレンジ2 「焼き大福」
「切り餅de大福」が冷めて固くなってしまたら、フライパンに少々の油を敷いて焼けば、焼き大福にリメイクできます。外はカリカリ、中はモチモチで、幸せな食感が楽しめますよ。

あんこの代わりにチョコやジャム、カスタードクリーム、プリン、クリームチーズなどを加えても手軽に作れます。中にあんこを入れずにぜんざいや豆乳に浮かべておしるこにすれば、さらに手軽に作れますよ。


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忙しいとつい市販のお菓子に頼りがちですが、たまにはお子さんと一緒に手作り和菓子を楽しんでみませんか? ほんのり甘くておいしくて、お子さんとのコミュニケーションも楽しめることと思います。

(越野 美樹)