このメッシも2010‐11シーズンを知るひとり。果たしてどちらが最強なのか。(C)Getty Images

写真拡大

 バルセロナは現地時間2月17日、リーガ・エスパニョーラ第24節で、乾貴士が所属するエイバルと対戦する。2試合連続ドロー中のチームがめざすのは、もちろん3試合ぶりの勝利だ。

 ただ、たとえエイバル戦がドローに終わったとしても、バルサはリーガ31試合連続無敗というクラブレコ-ドに並ぶ。これは2010‐11シーズンにジョゼップ・グアルディオラ監督の下で樹立した記録。今回は昨シーズンの32節から数えるため、ルイス・エンリケ前監督とエルネスト・バルベルデ現監督の“共同作業”となるが、それでも偉業達成に変わりはない。

 そこでひとつの疑問が生じる。2010‐11シーズンのバルサと現在のバルサでは、どちらが強いのか。スペイン紙『Marca』がこの“2チーム”を比較している。

 2010‐11シーズンのチームは、カルレス・プジョール、ダニエウ・アウベス、シャビ、ダビド・ビジャといった錚々たるメンバーを擁し、スペイン・スーペルコパ、リーガ、チャンピオンズ・リーグ(CL)の3つのタイトルを獲得した。当時のチームから現在も残っているのは、リオネル・メッシ、アンドレス・イニエスタ、セルヒオ・ブスケッツ、ジェラール・ピケの4人だ。

「31試合無敗」の内訳は、ペップ・バルサが27勝4分けだったのに対し、今回のチームは、30試合を終えて25勝5分け。エイバル戦に勝ったとしても追いつくことはできない。だが、CLグループステージは、4勝2分けでともに首位通過。コパ・デル・レイでもそれぞれ決勝に進んだ(10‐11シーズンは準優勝)。

 以下は『Marca』紙が実施した読者アンケートの結果。各ポジションごとに、2010‐11シーズン(上段)と現在のチーム(下段)のレギュラー選手を比較している。

[GK]
ビクトール・バルデス:28%
互角:16%
マルク=アンドレ・テア・シュテーゲン:56%

[右SB]
ダニエウ・アウベス:90%
互角:2%
セルジ・ロベルト:8%

[CB]
ジェラール・ピケ(10‐11):44%
互角:14%
ジェラール・ピケ(17‐18):42%

[CB]
カルレス・プジョール:89%
互角:4%
サミュエル・ウンティティ:7%

[左SB]
エリック・アビダル:15%
互角:3%
ジョルディ・アルバ:82%

[セントラルMF]
セルヒオ・ブスケッツ(10‐11):38%
互角:15%
セルヒオ・ブスケッツ(17‐18):47%

[セントラルMF]
シャビ:96%
互角:1%
イバン・ラキティッチ:3%

[セントラルMF]
アンドレス・イニエスタ(10‐11):80%
互角:7%
アンドレス・イニエスタ(17‐18):13%

[攻撃的MF]
ペドロ・ロドリゲス:56%
互角:8%
パウリーニョ:36%

[FW]
リオネル・メッシ(10‐11):29%
互角:13%
リオネル・メッシ(17‐18):58%

[FW]
ダビド・ビジャ:18%
互角:3%
ルイス・スアレス:79%

[監督]
ジョゼップ・グアルディオラ:64%
互角:9%
エルネスト・バルベルデ:27%

 結果は、7勝5敗で10‐11シーズンのチームに軍配が上がった。だがもちろん、結局はどちらも素晴らしいチームであることに変わりはない。まずは、今シーズンのバルサが10‐11シーズンのようにタイトルを獲得できるかが注目される。