お笑い芸人の水道橋博士

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お笑い芸人の水道橋博士が17日、映画『15時17分、パリ行き』の公開記念トークショーを都内で行った。

博士はこの日、「クリント・イーストウッド監督の大ファン」としてゲスト参加。87才と最長老監督であるイーストウッド監督と師匠である世界の北野武氏が撮る作品を比べ、共通点を話題にした。

これまで分かっている共通点は、お互いが早撮りの手法。ほとんどの撮影シーンをワンテイクで終わらせるてしまう、役者に失敗を許されない方法で進めることだ。

博士は、聞いた話であるとして「演技が下手だったり、過剰だったとしても、その場合は、その役者の(カメラの画角で)アップを撮らない、引けばいい。映画は、編集で料理するもの。編集術であるという考えのよう」と知りえた情報を明かした。

司会者が「その他にもありませんか?」と食い込んでいくと、博士は「車の官能性だ」と返答。「お互い、車の官能的な部分を高いレべルで描いている」と、個人的な視点をあげた。

北野監督がメガホンを取っている『アウトレイジ』を例にあげて「オープニングでタイトルが出る瞬間を見て欲しい。(トヨタ車の)レクサスを出しているところ、黒の塗装や車の官能性を描いてる」と説明した。

すると、司会者は「面白いです」と、いたく感心。「これまで、早撮りだったり、孤高の男っていう感じだと予想していました。新しい見方が出来ました。帰ったら、(イーストウッド監督のグラン・トリノを)絶対、見直します」と続けていた。

博士が招待されたステージは、イーストウッド監督・過去作の一挙上映のイベント(今月末まで、東京・新宿ピカデリーで実施中)。『アメリカン・スナイパー』『ハドソン川の奇跡』『ジャージー・ボーイズ』『J・エドガー』など、実話に基づいた作品をまとめた催しだった。

▼ 映画『15時17分、パリ行き』の一挙上映のイベントに臨んだ、水道橋博士


▼ 映画『15時17分、パリ行き』予告映像


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映画『15時17分、パリ行き』 - 公式WEBサイト