20〜30代の独身女性の彼氏がいない確率が50%を超える今。いつの間にやら少数派になった彼氏持ちの女性の中には、彼氏はいるもののセカンドポジションのまま、いつまでたってもファースト(本命)になれない女性たちがいます。彼女たちが本命になれない原因は何なのでしょうか……。彼女たちの過去の恋愛から、その原因を探っていきます。

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今回お話を伺ったのは、都内のIT企業で働いている佐野和美さん(仮名・36歳)。鎖骨まである茶髪はふんわりと巻き髪にして、Vネックからは大きな胸が強調され、タイトスカートからは腰からお尻にかけての曲線がクッキリと出ています。白とパールを使用したネイルに、パール系のアイシャドウと、全体的に女子力の高さが伺える女性です。ちゃんと自立している女性に見える、そんな和美さんのセカンド気質はどこにあるのか――。生い立ちや、学生時代の恋愛から話を伺っていきます。

「出身は栃木県で、両親との3人家族です。小さい頃に両親が離婚して、今の父とは血は繋がっていません。私が中学生の時に再婚したんです。そんな多感な時期にと、みんなは結構同情してくれるんですが、母親が再婚したのはガス会社の人で再婚する前からしょっちゅう家に来ていた人だったので、元々大好きなおじさんだったんです。だから、意外とすんなり受け入れられることができました。やっぱり今でも独特な距離感はありますよ。私がいつまで経っても結婚しないことも、母親はうるさく言ってきますが、父親からは言われたことはありません。例えると親戚のおじちゃんぐらいの距離ですね」

初めて彼氏ができたのはいつですか?

「中学生の時です。クラスメイトの男の子でした。なんとなく好きかなって思っていたら、あっちも好意を示してくれて、付き合うことになった感じです。彼とはほとんどグループ交際みたいな、友人と大勢で過ごすことが多かったので、卒業までに手を繋いだぐらいでしたね。高校が離れてしまって、お互い電話やメールのやり取りをするのが億劫になってきて、自然消滅しました。本当に奥手な子で、色々多感な時期だったこともあり、何もしてこない彼といるのがイライラしちゃって、物足りなかった記憶が残っています」

高校時代は不毛な片思いに時間を費やすも、大学ではすべてを満たしてくれる彼氏に恵まれ……

高校では3年間の片思いに終わり、大学でやっと彼氏ができたそうです。

「高校時代は、仲良くなった女友達の彼氏の友達にずっと片思いをしていました。ちゃんと告白して断られたこともありますし、彼に彼女がいた時期もありました。でもずっと好きだったんです。彼は陸上部で、スポーツ全般得意だったんですが、顔は普通で、まったくチヤホヤされている人ではなかったです。でも仲良くなるにつれて、真面目なところとか、同性に人気があるところとかに惹かれてしまって。ず〜っと彼のことが好きでしたね。あまりに諦められなかったので、大学を県外のところにして、物理的に会えなくしてしまおうと思ったんです。その考えを思いついた時はすでに高3だったんですが、勉強を必死で頑張り、都内の有名大学に合格しました。

大学生活を機に都内で一人暮らしを始めて、家の近所の居酒屋でアルバイトを始めました。そこで1歳上の大学生と出会ったんです。彼は誰とでも仲良くなれるような社交性の塊みたいな人で、バイト先の集まりは全て彼が仕切っていました。私、友達が多いタイプに弱いんですよ。気づいたら彼のことが好きになっていて、2人で遊びに行きたいと言ったりしてアピールしていたら、彼から告白してくれて付き合うことになりました」

彼との付き合いは大学を卒業後も続いたと言います。

「彼とは常に一緒に過ごしていました。学校こそ別々で一緒にいられなかったんですが、アルバイト先や家ではずっと一緒です。ほとんど彼の家から学校に通っていました。私の家では、冷蔵庫の中の漬物にカビが生えたこともありました。そのくらい自分の家には帰っていませんでした。どちらか一方だけが相手と常に一緒に過ごしたいって思うと、重いじゃないですか。でも私たちは、2人ともが一緒に過ごしたかったんだと思います。まったく苦じゃなかったですから。

彼が1年早く大学を卒業して就職が決まってからは、すれ違いもあったんですが、私も就職してからは一緒に暮らすことになり、私の両親や彼の両親にも挨拶に行きました。お互いの両親も、私たちも、将来は結婚するって思っていました。そのくらい、この先ずっと彼と一緒にいることが当たり前だと思っていたんです。でも、私は職場である男性と仲良くなってしまうんです。彼は5歳上の既婚者。最初は頼りになる先輩といった感じだったんですが、徐々に彼に惹かれ始めてしまって……」

同棲を認めてもらうために、両家そろっての食事の場が設けられたことも。「この人とこのまま結婚するんだ」とその時は確信があったのですが……。

家で待つ彼に嘘をつきながら過ごすホテルの一室。先輩との関係が彼にバレた時、彼女はある選択をします。〜その2〜に続きます。