「一生懸命、指導しているけど、部下にやる気がないし、成果が上がらない。でも、あのマネジャーは部下に信頼されて、成果まできっちり上げている。なぜだろう」。そんな経験をしたことはないだろうか。そこには、やはり理由がある。部下に信頼され、成果もきちんと上げるマネジャーは、「部下から応援される技術」を持っているのだ。では、そればどんな技術なのか。そして、どうすれば身に付けることができるのか。マネジャーとして25年超にわたり国内外のさまざまなチームを率いてきた、元プルデンシャル米国本社シニア・バイス・プレジデントの八木昌実氏のマネジャー論をまとめた話題の新刊『マネジャーとして一番大切なこと』から、一部抜粋して紹介する。

トップセールスでも、マネジャーの仕事に悪戦苦闘

 全国トップのライフプランナーとして、私なら全国1位のチームを作れるはずだと、自信満々でマネジャーになりました。

 ですが、現実はそう簡単なものではありませんでした。

 私が最初に任されたチームは、それほどいい成績を出していたチームではなく、全国ランキングでも下から数えたほうがむしろ早いかもしれない、いわば平凡なチームでした。

 弱いチームのほうがやりがいがあると意気込んでいましたが、最初の1ヵ月を経過してみると、チームの成果は思ったようには出てきません。ランキングは全国でも、変わらず下から数えたほうが早い。自分がライフプランナーとしてやってきたことをモデルに、メンバーに懇切丁寧に指導したにもかかわらず、です。

 翌月も、その傾向は変わらず、むしろ下降していました……。

 そんな状態が半年続き、頭を抱えるようになりました。

 ライフプランナーとして、全国1位の成績を残した私のやり方を余すところなく教えた。なのになぜ、チームの成果は伸びないのか。こんなはずではないのにと、苦しい日々が続きました。

「このままではいけない」

 そう考えた私は、考え方を変えることにしました。ライフプランナー時代に信じてやってきた自分流はすべて捨てて、マネジャーとして一から出直そう。

 そのために、全国のすぐれたマネジャーの分析を始めました。

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