男女が恋仲に発展するための最初のステップである、デート。

互いの愛情と絆を深めあうチャンスとなる一方で、玉砕する場合もある。

二人で同じ時を過ごし、同じ景色を見ていても、男女で感じるものは違うようだ。

あの時、君は何を思い、その行動に出たのだろうか...




真治さんとは、たまたま顔を出したクライアントの会合で出会った。初めは何の感情も抱いていなかったのに、気付くと彼の強引なペースに引き込まれてしまっていた。

「早く帰りたいんでしょ?顔につまらないって書いてあるよ。」

名刺交換の際に突然小声で囁かれ、なんと失礼な人かと驚いた。

しかし馴れ馴れしい反面どこか惹かれるものがあり、私は彼に興味を持った。

「高橋さんは、今日はどうして参加されているんですか?」

「仕事上の付き合いで。この後、よければ二人で飲みに行かない?」

なんとも一方的な誘いに一瞬戸惑う。一応仕事で来ているし、勝手に行動するわけにはいかない。

「今日は無理ですよ…また別の機会がありましたら。」

「沙奈江ちゃん、冷たいねー。来週金曜は何してる?よければご飯行かない?」

-いきなり下の名前だし、きっと相当な遊び人だなぁ...。

私の中で危険センサーが鳴るものの、その強引さと人懐っこさが気になり、結局私は彼のペースに巻き込まれ、YESと答えてしまった。

しかし、遅々として進まぬ関係と意図の掴めない行動に、私は悶々とすることになる。


デートは“みんな”で。その意図は何なのか?


Q1:デートのはずなのに向こうの仲間達も一緒。二人でデートしたくないの?


-来週金曜、20時に『グランド ハイアット東京』のロビーに待ち合わせでどうかな?知り合いが青山にイタリアンをオープンしたから一緒に行こう!

LINEに店名は記載されていなかったものの、会えるだけでも気持ちが高まっている自分がいる。

しかし緊張している私とは対照的に、待ち合わせ場所に登場した真治さんは拍子抜けするくらいラフな感じだった。

「名刺、持ってきてる?」

そう言ってスタスタとタクシー乗り場まで歩く真治さんを、私は慌てて追いかける。

「め、名刺ですか・・?そもそも、青山なのになんで六本木集合なんですか?」

「沙奈江ちゃんの職場は六本木でしょ?集合場所は、近い方がいいかなと思って。」

想像していなかった優しさに、思わず心が揺さぶられる。

結局名刺の謎は解けぬまま、私たちを乗せたタクシーは青山に到着した。




知人が青山にオープンしたというお店に入るなり、真治さんは楽しそうにオーナーや周囲の人と談笑を始める。

2人きりではないことに拍子抜けしつつ、集まっている顔ぶれが、真治さんの知人ばかりだと気がつくまでにそう時間はかからなかった。

どうやら今日は、店のプレオープンのレセプションパーティのようだ。

「沙奈江ちゃん、紹介するね!こちらオーナーの田中さん。」

田中さんが穏やかな笑顔で名刺を渡してきてくれたので、私も慌てて名刺を出す。

-このために名刺が必要だったのか...

「田中さん、彼女は沙奈江ちゃんで、六本木にあるオンラインマガジンの会社で働いています。」

それからもお友達を次々と紹介してくれるものの、どういった立ち振る舞いをすればいいのかよく分からず、ぎこちない愛想笑いを浮かべながら挨拶する。

傍から見ると、私はどう見えるのだろうか。

彼女でもなければ、友達でもない。

そんなことを考えながらも食事は進み、その日は真治さんの知人たちと一緒に2軒目へと移動してお開きとなった。

帰り際、タクシーで自宅近くまで送ってくれた真治さんから不意に呼び止められる。

「次はいつ会える?来週もし予定が空いていたら、会えたら嬉しいな。」

人懐っこい笑顔でそう言われ、私は思わず来週のスケジュールを教えてしまった。

「OK、そしたら来週木曜空けておいてね!」

そして迎えた2回目のデートは、真治さんの“顔馴染み”のお店だった。


行きつけのお店へ連れて行ってくれるのは脈ありなの?


Q2:行きつけの店に連れて行ってもらえる=認められてる?


2回目のデートの店は、『鮨 よしい』だった。

「この店、好きなんだよね。来たことあった?」

そう言って大将と親しげに話す真治さんを不思議な気分で見つめた。

-行きつけのお店へ連れてきてもらえたのは、喜ぶべきなのか。それとも、毎回こうやって女の子を連れてきているのか…。

「ここのお鮨、本当に美味しいから!照明が暗いのもいい感じでしょ?」




本マグロの大トロを食べながら、一人で“うまいなぁ”と呟く真治さんの呑気な様子に、私は若干の苛立ちすら覚え始めていた。

「沙奈江ちゃん、今彼氏とかいるの?」
「いたら真治さんと二人で食事はしません。」

私だけ、一人で舞い上がっているのだろうか?

「あの…ここのお店、よく来られるんですか?」

「そうだねえ。鮨が食べたくなったら来るよ。」

この後に、“でも女の子と来るのは初めてだよ”なんて言葉を期待していた自分が馬鹿らしくなる。

「紹介制だし、席数が少ないから予約争奪戦だけど。沙奈江ちゃんのお気に入りの店はどこ?」

「最近は、自宅近くのお店開拓にはまっています。」

「そうなんだ!沙奈江ちゃんグルメ偏差値高そうだから、男性は緊張しそうだよね〜。」

他人行儀な言い方に、徐々に諦めの気持ちが募り始める。

「真治さんも、たくさん知ってそうですけど。いつもこんないいお店ばかり行ってらっしゃるんですか?」

「そんなことないよ!ところで、この後もう一軒行かない?近くに知人がやっているBARがあって。 」

結局この日も知り合いがやっているというBARへ行き、店のオーナーと真治さんの3人で楽しく飲んで終わってしまった。

「沙奈江ちゃんって、いい子だよね。」

褒められてはいるものの、嬉しくも何ともない自分がいた。



その後も約束して焼き鳥屋などに行くものの、2軒目は真治さんの男友達の輪に入れてもらうということが続いた。

デートなのかどうかも、よくわからない。

結局、“好き”とも“付き合おう”とも言われていないけれど、何となく定期的には会っている。

真治さんは、私のことをどう思っているのだろうか?ただの遊びなのか、何なのか・・・。

重ねてきたデートを振り返ってみても、彼の思いがよく分からない。

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仲間がいる場に連れ行った真治の目論見とは?:デートの答えあわせ【A】

<これまでのデートの答えあわせ【Q】>
Vol.1:2軒目のデート開始30分。彼女が「明日朝が早い」と突然帰宅したのは、ナゼ?
Vol.2:2人きりでの食事・デートの誘いに乗ってきた。=“脈アリ”じゃないの?
Vol.3:初デートは「19時、駅に待ち合わせで。」このNGポイントはどこ!?
Vol.4:私の、どこがダメだった…?会話も、化粧も服装もすべて完璧だったのに
Vol.5:初デート。「もう1軒行かない?」と言われた時に男が取るべき行動とは
Vol.6:デートの重要なポイント、店選び。女が男を“友達”だと判定した理由とは?
Vol.7:デートにおける永遠のテーマ、お会計問題。どう振る舞うのが女として正解なの?
Vol.8:2対2の食事では全然話せなかったのに。デートで彼女の心を掴んだ平凡男の勝因とは
Vol.9:デート中、体を寄せてきた彼女。ボディタッチ多めなのに、ナゼ答えはNGなの?
Vol.10:「こういうお店、大好き♡」デート中は楽しんでいた彼女の態度が急変した理由
Vol.11:料理大好き、気配り完璧♡男心のツボは押さえても、次に繋がらないのはナゼ?
Vol.12:俺の話に「すごい♡」を連発してたのに。女心を掴めぬ男の、致命的ミスとは
Vol.13:スタイル抜群で、男の心を鷲掴み♡でも男が追ってこない女の盲点
Vol.14:「彼女いるの?」の質問に“脈アリ”と思う男。でも彼女が途中帰宅:ワケ
Vol.15:最初は、俺に興味なかったはずなのに。デートで女心を掴めた男の行為とは?
Vol.16:元カノの話をする男の心理。「別れた原因は?」に対する正答とは
Vol.17:デート中、女が犯した小さな失態。男が冷める女の言動とは?
Vol.18:4回もデートしたのに。約束LINEで「全日程NG」を男が食らったのはナゼ?
Vol.19:草食男子の正しい落とし方。女からの誘いに乗り気だった男が冷たくなったワケ