米カリフォルニア州クパチーノにあるAppleの新社屋「Apple Park」は、莫大な資金を投じて建てられたことで知られており、スペースシップとも呼ばれる、全面ガラス張りにこだわった独特のデザインが話題になりました。このApple Parkのオフィス内も至るところにガラスがあしらわれているとのことですが、あまりの透明度の高さに、従業員が誤ってガラスに衝突する事故が起こっていると報じられています。

デザイン重視のオフィスは従業員にとっては苦悩に?

Appleの新キャンパスApple Parkは、Appleの共同設立者の故スティーブ・ジョブズ氏が生前に描いたとされるAppleの将来の社屋のイメージに基づいて作られたといわれています。
 
3,000枚の特注ガラスでメインビルの円型のシェイプが形作られるなど、細部にまでこだわってデザインされたApple Parkですが、実際に従業員が仕事をする場所として最適かどうかが疑われる事故が報告されています。
 
Apple Parkのワークスペースは、ポッドと呼ばれるガラスで仕切られた空間でできており、そのガラスが透明すぎることから従業員が衝突事故を起こしているというのです。

対策を講じても景観重視でまた元通りに

特にiPhoneを見ながら歩いているときに起こるといわれる従業員のガラス衝突を誰もが指をくわえて見ているわけではありません。
 
スタッフの中にはガラスに付箋を貼るなどして、ガラスが設置されていることを知らせようと試みる人もいるそうです。しかしながらそれらの目印は景観の妨げになるとしてすぐに取り払われてしまうといわれています。
 
Appleの最高デザイン責任者のジョナサン・アイブ氏は、昨年5月に雑誌のインタビューで「(Apple Parkは)多くの人々がつながり、協力し、歩き、話せる場所」と表現しましたが、建物のデザインがその役割を果たしているかは今回の報告を聞いている限り定かではありません。
 
Appleのガラスを全面に用いるデザインは過去にも問題となったことがあります。昨年10月にオープンした全面ガラス張りのApple Storeミシガン通り店(米シカゴ)に野鳥が誤って衝突する事故が報告されており、Appleは夜間に明かりを消すことで対応しています。
 
 
Source:Bloomgberg
Photo:VICDJES21/Wikimedia
(lexi)