ダイキン工業は2月16日、エアコン暖房のつけっぱなしに関する実験結果を発表した。実験は京都市内のほぼ同じ条件のマンション2部屋を使い、エアコン暖房を「つけっぱなし」「こまめに入り切り」で運転し、検証した。

以前、SNS上で「夏場にエアコンをつけっぱなしにしたら電気代が安くなった」という情報が拡散された。それを受け、同社は2016年の夏、エアコン冷房を「つけっぱなし」にした場合と「こまめに入り切り」した場合の比較実験を実施した。

結果は「夏場は日中30分程度の外出であればつけっぱなしの方が電気代は安くなる」。これに対して「冬場のエアコン暖房の場合はどうなのか」の問い合わせが多く、実施に至った。

でも「1日中つけっぱなし」より「外出にあわせてON/OFF」の方が少し安い

今回はまず「24時間つけっぱなしのエアコン」と「30分間隔でON/OFFを繰り返したエアコン」の消費電力量を比較した。結果、どの時間帯でも「つけっぱなし」の方が消費電力は小さく、電気代も安くなった。特に23〜6時で95円、6〜18円で91円安くなっている。

エアコンは設定温度を維持する時より、運転を開始した直後の室内温度と設定温度の差が大きい時に電力を多く消費する。よって何度も運転をONにする「こまめに入り切り」の方が多くの電力を消費したと考えられる。

次いで「外出時/在宅時に関わらず24時間つけっぱなし」にした場合と、外出や睡眠時など「1日の想定生活スケジュールに合わせてこまめに入り切り」した場合の消費電力量を比較した。

時間帯で見ると、夜間(18〜23時)に2時間外出した場合、「つけっぱなし」(3.4キロワット時/92円)よりも、外出時に運転を停止した「こまめに入り切り」(2.4キロワット時/65円)の方が消費電力量は小さかった。また1日を通して比較しても「つけっぱなし」よりも「こまめに入り切り」の方が省エネだ。

「やみくもにつけっぱなしにするのではなく、設定温度との差を考えて」

しかし電気代を見ると、睡眠や外出などで1日に13時間も停止時間がある「こまめに入り切り」(313円)と「つけっぱなし」(343円)では約30円しか変わらない。その理由は、「こまめに入り切り」は運転停止するたび室温が低下し、冷え切った状態から何度も設定温度まで上げているためだ。同社は、

「(入り切りの)頻度がもう少し増えると、結果が逆転する可能性も十分考えられます」
「短時間の外出時には、『つけっぱなし』にすることで、お得で快適にエアコン暖房を使える可能性があります」

としている。ただ、やみくもに「つけっぱなし」にするのではなく「室温」「設定温度」「外気温」の差を考え、必要に応じて「こまめに入り切り」と使い分ける必要がある、ともコメントしている。