2年ぶりに国会質問に立った稲田朋美前防衛相。北陸新幹線の早期全線開業を訴えた(画像は衆議院インターネット審議中継から)

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南スーダンPKOの日報をめぐる問題で防衛相を2017年8月に辞任した稲田朋美衆院議員が18年2月15日の衆院予算委員会で、辞任後初めて国会質問に立った。

福井1区(福井市など)選出の稲田氏が取り上げたのは、福井県を含む日本海側が大雪に見舞われた問題だ。とりわけ熱心に質問していたのが、金沢〜敦賀間の建設が進む北陸新幹線について。大雪の際、金沢から北陸新幹線を使って東京経由で名古屋や大阪に向かった人がいたことをあげながら、「代替幹線交通」として金沢〜敦賀〜大阪の早期開業を訴えた。

「今回分かったことは、北陸新幹線が非常に雪に強いということだ」

稲田氏が国会で質問に立つのは16年2月3日の衆院予算委員会以来、約2年ぶり。約30分に及ぶ質問は大雪の問題にしぼり、かつての部下にあたる自衛隊についても、

「この立ち往生解消のために、自衛隊の皆様方には昼夜分かたず尽力をいただいた」

と言及。道路の幅を広げたり、近隣県から事前に除雪車を集めたりするなどの立ち往生の再発防止策を求めた。

JRの在来線も長時間にわたって運休が続いた。在来線と対比する形で、

「今回分かった、確認されたことは、北陸新幹線が非常に雪に強いということだ」

と北陸新幹線の定時性に言及した。2月6日を例に挙げると、在来線特急は金沢と大阪を結ぶ「サンダーバード」、金沢と名古屋や米原を結ぶ「しらさぎ」などが終日運休になる一方で、北陸新幹線は午前中に一部徐行運転で遅れが出たり、徐行による時間調整の影響で金沢と富山間を結ぶ「つるぎ」が計2本運休になったりした以外は、ほぼ通常通り運行された。そのため、金沢の人は、サンダーバードが使えなくても、北陸新幹線と東海道新幹線で迂回して大阪に向かうことができた。稲田氏は、

「予測される太平洋側の地震発生にともなう混乱ということも考えると、リダンダンシー(冗長性=複数のルートがあること)を確保する観点からも雪、災害に強い北陸新幹線の早期開通、敦賀、大阪について国土交通相の意気込みをお聞かせいただければ」

と訴えた。

22年度に金沢〜敦賀間が開通

石井啓一国交相も、3連休に富山に出向いた際

「猛吹雪でも北陸新幹線は、ほぼ定時に到着し、改めて新幹線が雪に強い鉄道インフラであることを私自身も実感した」

と、稲田氏に同調。22年度の金沢〜敦賀開通を目指しているとして

「用地については96%取得済みであり、工事についても98%着手している。引き続き、残る用地取得についても地元のいっそうの協力を得つつ、着実に工事を進め、金沢〜敦賀間の1日も早い開業に向けて最大限の努力を続けてまいりたい」

とした。敦賀〜大阪間についても開業目標時期への言及を避けながら、

「できる限り早期の全線開業に向けて、引き続き適切に対応して参りたい」

と述べた。稲田氏はこれに対して、

「代替幹線交通としての北陸新幹線の大阪までのフル規格による早期全線開業、是非、よろしくお願いしたい」

と念を押し、大雪関連の別の話題に移った。