ジャパンゴルフツアー選手会の「ゴルフ伝道」活動の一環で、選手会長の石川遼が小中高生に向けて講演を行った。テーマは、「夢を持とう」。早期に夢をかなえながら昨年、大きな挫折も味わった石川の言葉はジュニアにどう響いたのか?
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約160人の生徒がじっと見つめる中で語ったのは、「周りになんといわれても、“今の俺には、これしかできなかった”と思えるくらいやり抜く気持ち。これを持ち続ける人が強いと思います」という強い意志。自身が小学生のときに描いた夢を実際にいくつもかなえてきた石川の言葉には、重みがあった。
石川が小学校の卒業文集で書いたのは、「プロゴルファーになりたい」という“夢”ではなく、“目標を達成するための計画”だった。「中学2年生、日本アマチュア選手権出場」や「高校1年生、プロのトーナメントで勝つ」、そして「二十歳、アメリカに行って世界一大きいトーナメント、マスターズ優勝」。
中学3年の2006年には「日本アマチュア選手権」に出場。翌07年に、高校一年生でプロトーナメント「マンシングウェアオープンKSBカップ」で史上最年少優勝を飾った。文集に書いた“計画”のうち、もちろん未達成がいくつもある。しかし、09年に高校3年で海外メジャー「マスターズ」出場、22歳の13年には米国ツアーデビューと、小学生の自分が描いたビジョンから大きくそれることなく進んできた。それを支えたのは、「プレッシャーや恐怖があっても、常に自分のベストにトライしていく」という向上心。
最大の目標とする「マスターズ優勝」には、5度挑戦したが最高20位タイ、3度の予選落ちといまだ手が届いていない。17年は米国ツアーで苦戦を強いられ下部ツアーとの入れ替え戦でも失敗。今季の出場資格を得られずとも、今も「海外メジャーで優勝したい」という目標は変わっていない。
それには、「ゴルフがもっと認知されるよう、自分がもっと引っ張れるよう頑張りたい。アメリカは、色々なスポーツが盛り上がる場所です。海外メジャーで優勝して、自分自身が注目されるようになれば、ゴルフがもっと身近なものになるのでは」と、ゴルフ界を背負う思いもあった。
小学生のときに書き出した計画は二十歳まで。27歳を迎える今年、一番近い“計画”として挙げたのは、国内ツアーで上位二人が代表選手に選ばれる東京五輪。「日本で2番目までに入るのはすごく厳しい目標かもしれないけど」と言葉を区切ったが、「“このくらいの範囲で収めたい”というより、常にベストを出したい。自分がベストを尽くすことができれば、達成できると思うので」といい切った。石川の講演を聞いていた生徒の中には、ゴルフをまったく知らない児童が大勢いた。しかしその中に、石川の強い言葉を聞いて新しい夢を描いた子どもが多数いたかもしれない。
<ゴルフ情報ALBA.Net>

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