“直塗り”タイプのスプレーやロールオンなどが主流になりつつある(イメージ)

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 暖かくなると汗によるワキや全身のにおいだけでなく、“ワキ汗のシミ”を気にする人が出てくる。日用品・化粧品各社は早くも、機能や購買層を絞った、制汗・デオドラント剤を市場に投入している。制汗剤・デオドラント剤はエアゾールのスプレータイプから、より効果の出やすい“直塗り”タイプのスプレーやロールオン(ボールを回転させ塗布)、スティックタイプが主流になりつつある。

 ライオンは7日に、男性向け「Ban汗ブロックロールオンプレミアムラベル」を発売した。耐水皮膜成分を配合し、汗の出口にふたをすることでワキ汗を抑えるのが特徴。身だしなみに気をつかう20―30代の「清潔男子」をターゲットに掲げる。TVCFではなく、電車内での動画広告やユーチューブの冒頭6秒間の広告展開で若年層を取りこむ。

 同社の調査によると、男性用制汗剤では直塗りタイプの構成比が2007年の8%から17年の23%(見込み)に拡大した。ライオンヘルス&ホームケア事業本部の鈴木啓介ブランドマネジャーは「15年あたりから、スプレーから直塗りタイプに移行している。『汗ブロック』シリーズ全体で前年比2ケタ増を目指す」と話す。

 花王は2月10日に「直ヌリ級全身用スプレー」を発売した。臭いの元となる汗の菌に着目した。独自に開発した水にも溶ける殺菌技術によって汗に含まれる菌を殺菌でき、長時間防臭効果があるという。同社コンシューマープロダクツ事業部門の畠山了樹ブランドマネジャーは、「デオドラントスプレー市場のなかで、起爆剤として貢献していきたい」と意気込む。

 マンダムは40歳以上の男性に向けて「ルシード薬用デオドラント」を2月19日に発売する。肌にとどまっても黒くならずに、においの元になる汗や皮脂を吸着する白色活性炭を配合する。

 直接塗ることで効果が出やすい“直塗り”タイプの制汗・デオドラント剤。ひとくちにデオドラント剤と言っても、各社独自の技術で差別化を図っている。
(文=高島里沙)