平井社長(左)がサプライズ退任を表明し、「平井改革」を二人三脚で進めた吉田副社長が4月1日付で昇格する Photo:Bloomberg/gettyimages

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「平井路線の継続が明確になった」。6年ぶりのソニーの社長交代について、関係者はそんな見方を示している。

 4月1日付で、平井一夫社長(57歳)に代わってトップに就任するのは、「不動のナンバー2」である副社長兼最高財務責任者(CFO)の吉田憲一郎氏(58歳)。

 平井社長は2012年4月、4年連続の最終赤字を計上したどん底で就任したが、2度目の中期経営計画の最終年度に当たる18年3月期は20年ぶりの営業最高益を計上する見通しだ。

「こうした好業績のときにバトンを渡すのが一番いい」というのが、平井社長が記者会見で語った退任の理由だった。昨年末には取締役会の指名委員会に退任の意向を伝え、吉田氏に後継を打診していたという。

 実際、吉田氏は平井社長にとって「右腕」以上の存在だ。社長就任当初はなかなか低迷から抜け出せずにいたが、業績回復のきっかけをつかんだのは吉田氏を子会社から抜てきしてからだった。

「ソニー変革を手伝ってほしい」。平井社長が、子会社のソネットの社長を務めていた吉田氏を呼び出したのは13年秋。ちょうどその年にソニーは上場企業だったソネットを完全子会社化したばかりだった。それまで「一国一城のあるじ」としてソネットの経営にやりがいを感じていた吉田氏は、一方的に完全子会社化を決めた平井社長に不平をぶつけていたが、思わぬオファーに「言いたいことは率直に言わせていただく」との条件を付けて、それを受けた。

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