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●コンパクトボディ、安定したパフォーマンス

ファーウェイ・ジャパンの「HUAWEI nova 2」(HWV31、以下、nova 2)は、同社としては初めてとなるau向けスマートフォン。最近のファーウェイ製スマホとしては珍しく、キャリアから購入できるため、SIMフリースマホに慣れてないキャリアのユーザーでも選びやすいのがメリットです。

端末代金も32,400円と手ごろ。シンプルな機能とデザインながら、ファーウェイ端末らしい安定した作りで、幅広いユーザーにおすすめできるスマートフォンに仕上がっています。

まず、HUAWEI nova 2(以下、nova 2)のスペックを見てみましょう。本体サイズは約69(幅)×142(高さ)×6.9(厚さ)mm、重さは約143g。似たサイズのiPhone Xが70.9(幅)×143.6(高さ)×7.7(厚さ)mm、174gですから、全体的に小ぶりで軽くなっています。

このサイズ感はグッド。片手でも持ちやすく、操作しやすいサイズです。すべての操作を片手でしやすいとはいえませんが、女性でも楽に扱えるサイズではないでしょうか。

IPS方式の液晶ディスプレイは、サイズが5.0インチ、解像度が1,920×1,080ドットのフルHDです。より大画面、より高解像度の端末もたくさんありますが、nova 2のディスプレイでも日常的な使い方で困ることはまずありません。

本体メモリは4GB、ストレージ容量は64GBというのも十分。ミドルレンジのSoCであるKirin 659のパフォーマンスも問題なく、3万円台という価格で考えれば、コストパフォーマンスはとても優秀です。ベンチマークテストの結果はスペック相当ですが、パフォーマンスが気になるというシーンはそれほど多くはないはず。

●低価格モデルでもデュアルカメラ、画質も十分

最大の特徴としてアピールしているのが、カメラ機能です。HUAWEI Mate 10 Pro、HUAWEI P10という上位機種では、ドイツの老舗カメラメーカー、ライカとの協業によるカメラを搭載していますが、nova 2のカメラにはライカの技術は投入されていません。

それでも、最近では一般的になったデュアルカメラはきっちり搭載。約1,200万画素、800万画素という2つのセンサーを備えています。1,200万画素側が標準レンズ、もう一方の800万画素側が望遠レンズ(2倍)です。

撮影時、画面に表示される「1.0X」のアイコンをタップすると、広角レンズに切り替わり、「2.0X」のタップで標準レンズに戻ります。

カメラのUIはファーウェイ端末共通のもの。左右のフリックでモード切替や設定画面が表示される点が独特ですが、それさえ覚えればシャッターボタンを押して撮影するだけです。

UIの上部には、フラッシュ、ポートレート、アニメーション写真の切替ボタンが配置されています。ポートレートは、その名の通り人物を撮影するのに適したモードで、画角を2倍望遠側に固定した上で、ビューティーレベルとアパーチャレベルの設定が追加される仕様です。

ビューティーレベルは、被写体の顔を検出して、10段階で肌のなめらかさなどを適用して撮影してくれる機能。極端なことはしていないようで、最大にしてもそれほど違和感はありません。アパーチャレベルは、2つのカメラで被写体までの距離を測定して、その前後をぼかす機能。キレイなボケを作ってくれるので、被写体が浮かび上がるような効果が得られます。

アパーチャレベルは、上位機種ではワイドアパーチャなどと呼ばれている機能と似ており、ポートレートだけではなく、花や小物、料理など、色々な撮影で役に立ちます。ポートレート以外でも、積極的に活用したい機能です。

もうひとつ、アニメーション写真は、シャッターボタンを押した前後の約1秒を動画として記録する機能。撮影前後の様子を動画で見るのは、意外と楽しいものです。また、シャッターチャンスを微妙に逃した場合に、動画から静止画を切り出すといった使い方もあるでしょう。

写真の画質は、全体的にシャープネスが強めでややノイジーですが、スマートフォンのカメラとしては必要十分といえます。なお、インカメラは2,000万画素と、メインカメラ(1,200万画素、800万画素)よりも高画素で、インカメラによるセルフィー需要を重視したものです。もちろん、インカメラにもポートレートモードがあり、ビューティーレベルなどを適用できます。

●シンプルで扱いやすいUI

通常、AndroidのUIは、メイン画面にアプリのショートカットやウィジェットを配置して、アプリをひとまとめにしたアプリドロワーが別画面に用意されています。しかしファーウェイ端末の場合は、アプリドロワーがなく、インストールしたアプリが次々とメイン画面の次ページ以降に配置される動作です。

独特といえるUIはこれくらいで、あとはAndroid端末としてはシンプルな操作性です。便利な機能としては、ナックルジェスチャーが挙げられます。指の関節で画面を2回タップすると、スクリーンショットが撮れるこの機能、「音量ボタン下+電源ボタン」を押すよりも手軽です。

ほかには、背面の指紋センサーを長押しすることで、写真を撮影できたり、着信時に電話に出たり、アラームを停止したり……といった操作も用意しています。また、指紋センサーで通知パネルを表示したり、写真を左右にスワイプしたりといった機能も便利に使えます。

指紋センサー自体も、反応が早く快適にロック解除できます。こうした基本的な部分で、使いやすいチューニングと配慮がなされているのは好印象です。目立つ部分ではありませんが、自分の使い方に合わせて設定することで、どんどん手になじんでいくでしょう。

○カメラとSNSを楽しみたいユーザーに

nova 2は、スペック的にはミドルクラスの立ち位置です。無線LANはIEEE802.11b/g/nの2.4GHz帯にしか対応せず、防水やおサイフケータイ、ワンセグといった日本仕様を搭載しないなど、足りない部分はそれなりに存在しています。

それでも、SIMフリー市場で絶好調のファーウェイ端末が、久しぶりにキャリア端末として登場したことは、大きな注目を集めています。低価格で安定して使えるスマートフォンとして、よい選択肢のひとつです。カメラとSNSをメインとして、コンパクトで使いやすい低価格モデルを探しているauユーザーには、最適な1台となりえるでしょう。