人気球団と大型契約を結んだダルビッシュ。ノルマもその分高くなる(リョウ薮下撮影)

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 ドジャースからFA(フリーエージェント)となっていたダルビッシュ有投手(31)がカブスと1億2600万ドル(約139億円)で6年契約を結んだ。異例の長期戦となった移籍交渉の末に大型契約を勝ち取ったが、メジャー関係者からは「払いすぎ」「リスクが大きすぎる」の声も聞こえる。大都市の人気球団で、厳しい視線を浴びながらマウンドに上がることになる。

 サイ・ヤング賞を受賞するなどすれば出来高を含め最大1億5000万ドル(約165億円)となる大型契約。再契約を検討していたドジャースは、他の高額契約選手を放出できれば6年契約も提示できたが、それでも提示額はカブスより低くなる見込みだった。ツインズとブルワーズは5年、レンジャーズは4年のオファーだったと報じられており、金銭的条件でカブスが上回った。

 カブスは2016年以来2年ぶりのワールドシリーズ制覇を目指しており、先発ローテの補強を重視していた。そのカブスでさえ、なかなかダルビッシュとの契約に踏み切れなかったのは、年齢、ワールドシリーズでの弱さ、日米で2000イニング以上投げている蓄積疲労、手術歴、完投の少なさ(メジャーでは2回だけ)などが、巨額契約に見合うかどうか値踏みをしていたからだ。

 地元紙シカゴ・サン・タイムズは「ダルビッシュとの契約は正しい。確かに、能力以上のカネを支払ったとの批判はある。開幕戦で壊れる可能性もある。(カブスからFAとなり再契約を検討していた右腕)アリエタが調子を取り戻すここともある。だが、来年のことはわからないのだから、今最もいい選手を獲得してワールドシリーズを制覇を目指すのは正しい」と前向きに評価。

 一方、シカゴ・トリビューン紙は「カブスはダルビッシュをもっと攻撃的な投手にしないといけない。データでは速球が52%で、変化球は確かに芸術的だが、もっとストライクゾーンで勝負して長いイニングを投げなければならない」。

 ダルビッシュが望んでいた「ワールドシリーズに出場できるチーム」の条件はかなえられたが、結果が出せなかった場合は猛バッシングを受けることになりそうだ。