素材を大事にする人が多数派 食も“シンプル”の時代

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 プラスからマイナスへ。飽食の時代を経て、日本人は素材そのものの味を求める“従来”の姿に戻っているようだ。「食品の嗜好(しこう)に関する意識調査」(サッポロビール)によると、素材そのものだけでつくられた“だけ商品”を好む人が8割と多数派であることが分かった。

 20〜40代の男女600人を対象に実施したインターネット調査。飲食物の素材(原材料)に対する意識や、味付けの好みなどについて聞いた。普段の食事でも、素材そのものの味を味わうことを必要だと感じる人は9割に上る。味付けの好みも、複数の素材や調味料を使った味よりも、素材を生かした味が圧倒的に人気で、4分の3の人が後者を選んだ。

 市販の飲み物や食品を購入する際、素材(原材料)を気にする人は64.3%。その理由としては、「余計なものが入っていないものを選びたいから」(60.4%)、「素材そのものの味を大切にしたいから」(47.2%)という人が多かった。

 「和食は世界的にも珍しく素材の味を引き立てる食文化。素材を愛する日本人の食文化が如実に表れた」というのは、味覚を数値化する分析や食べ物の相性研究などをしている鈴木隆一氏。「人間の味覚に最適なのは、2〜3種類の味を組み合わせることだが、3種類をバランス良く組み合わせるのは非常に難しいので、2種類の味を組み合わせるのが現実的。シンプルで素材を生かした味が望ましい」とのこと。「ちょっと控えめ」な味付けは、健康にも舌にも優しそうだ。