ドワンゴの親会社カドカワが2月8日、2018年3月期第3四半期(2017年10〜12月)の決算資料を公開した。「ニコニコ動画」有料会員数の減少が止まらず、ネットでは議論が交わされている。

資料によると、ニコニコ動画の昨年12月末時点での有料会員数は214万人で、9月末から14万人減の大幅な減少となった。前年同期比では実に38万人の減少となる。最盛期の2016年9月末で256万人いた有料会員数は、12月末に252万人、2017年3月末に243万人、6月末に236万人、9月末228万人と減少の一途をたどっている。

利用状況を見ても9月末と比べて、月間アクティブユーザーは910万人から897万人、日間アクティブユーザーは309万人から298万に減少。ユーザーの年代シェアは依然として20代が38.9%、30代が25.2%と6割強を占めており、10代の割合は1割と少ない状況だ。

Twitterでは、

“ニコ動プレミアム、3ヶ月で14万人減。単純計算で、ひと月辺り7000万円の減収かよ…”
“ニコ動プレミアム14万人減ってことは年間8億4000万円の売上減だからなあ ”

とその減少幅と額に衝撃が広がっている。さらに、

“ニコニコ動画のコンテンツがほとんど古くて飽きられたというのもあるのかな。”
“けもフレの騒動のせいの多少はあるのかもね今更ながら有料じゃなきゃシークバーも動かせんのはアホ過ぎ”
“YouTube等では2期でも最新話無料です。ニコニコ動画でだけ有料化するアニメが増えています。アニメ製作から有力な動画サイトとしては見做されなくなっている事の現れかと。”

と厳しい声が寄せられている。

ドワンゴは昨年11月28日の「niconico(く)」発表会で、ユーザーが求めていた画質や遅延といったことへの改善策を示せず多くの批判を受けた。その後、12月12日に「意見交換会」を実施し、今年1月25日には「動画と生放送サービスの改善報告会」を配信し改善案を示した。

さらに1月18日には、PC版「ニコニコ動画」で一般会員のフルHD画質(1080p)の動画の投稿と視聴に対応。4月末までに、ユーザーの回線環境に合わせ、最適な動画画質への自動切り替え、一般会員も動画の途中から再生(動画シーク)に対応、フルHD画質(1080p)動画の再生を30分までの動画尺に拡張するなど順次改善していく予定だという。

かつてネット文化を世に送り出し、けん引する存在だった「ニコニコ動画」。「Amazonプライムビデオ」や「Netflix」といったライバルが台頭する中、サービス改善などで差別化を図り、再び輝きを取り戻すことができるのだろうか。
(山中一生)

■関連リンク
ニコニコ動画
http://www.nicovideo.jp/video_top
2018年3月期第3四半期決算 決算説明資料
http://pdf.irpocket.com/C9468/hHid/oQKi/EP5z.pdf